ざっき2006-2007 (日記という噂も...)  無断転載を禁じます Copyright © 博幸 / Hiroyuki Hoshi

 

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2007125()

頭の中が「猿の惑星」である。猿が離れない。

先月,NHK BSで猿の惑星シリーズが一挙放映されていた。それを先週,今週と見ている。残すは「最後の猿の惑星」のみ。就寝前の一時の楽しみ。

ヒカルの頭の中は「カーズ」,イツキの頭の中は「宇宙戦艦ヤマト」である。

今月開局した新しいBSチャンネルで,何と「ガンダム」の再放送が始まった。

 

2007124()

愛教大で学長選がある。意向投票が間近に迫った。今回は5名が立候補している。推薦人や立候補者本人が,研究の合間を縫って(??)ビラ配りに奔走している。選挙戦が熱を帯びるのは悪いことではないと思う。

ちょっと気になることがある。複数の候補者が,学長(自分)や理事の給与を削減すると叫んでいる。大学運営予算が厳しいので,自分(と理事)の給与を削減し,その分他の職員の人件費に回しますよ,教育研究費に回しますよ,と言っている。こんな貧乏くさいことを,大学法人の最高責任者になる予定の人に声高々に言ってほしくないな〜。責任者が高給を貰うのは当然であると私は考える。学長は,数百人超の職員と数千人越の学生院生のリーダーである。学長の一声で大学は動くのだ。また,何か大きな問題が生じたら真っ先に責任を取る立場でもある。高給取りが当たり前じゃないか。たくさん貰っていいんですよ。しかしその分,本学を最高の教員養成大学にするために一生懸命働いて下さい。強いリーダーシップを発揮して下さい。すべての教職員と学生院生が「この人について行こう」と思うような存在になって下さい。心身ともに疲弊している職員に勇気を与える存在になって下さい。

自分の給与をカットする,というのは,他から見えないようにそうするとカッコイイんじゃないですか。

 

2007123()

Cars (カーズ)というディズニーのアニメ映画がある。ヒカルもイツキもお気に入り。私は見たことがなかったので,WOWOWを録画したものを昨日見た。なかなか面白かったが,私が特にいいと思ったのはRoute 66が主舞台であるということだ。

Route 66はシカゴと西海岸(サンタモニカ)を結んでいた,かつてのアメリカの大動脈だ。いまはinterstate highwayが発達しているので,Route 66はかつての役割を終え,旧道(histric route)として生きている所もあれば,完全に廃止されてしまった所もある。前にグランドキャニオンに行ったときに,確かアリゾナのWilliams付近でRoute 66の話を聞いたことがある。古き良きアメリカの代名詞。カーズにおけるRoute 66の描写は,まさにその古き良き時代の香りである。

アメリカ中西部の田舎には,いまだに古き良き時代の香りが残る街や景色が残っている。コンビニのついた1つか2つのガソリンスタンドを中心に,モーテルと少しの住居がポツンポツンと点在するような小さな田舎町。また中西部に行きたくなった。ああ行きたい。。。

 

20071122()

しばらくzakkiをお休みしたが,別に体調を崩したとか,リジェクト食らって落ち込んでいたとか,そういう理由はない。忙しすぎて短文を書く暇すらなかったというわけでもない。むしろ,授業とその準備を除くと,毎日論文12編ほど読む程度の時間的余裕はあった。何となく書かなかっただけである。

 5月から電車・バス通勤に変えて半年以上が過ぎた。通勤中に読書やリポート添削ができるので,車通勤のときよりも仕事や勉強に使える時間が増えた。通勤中,特に知立-大学間のバスの中は大変うるさいが(高校生諸君よ,いい加減にしてくれ!),それでもけっこう集中できるのは不思議。

 朝,北岡崎駅を6:157:30に出る電車と決めている。面白いことに,いつもホームや電車の中で決まった人に会う。みんな時間を決めているので当たり前なのだが,よく観察すると,ヘンな人がたくさんいる()

 中岡崎の階段をダダンッダダンッダダンッ,とおかしなリズムで,すごい足音を出して勢いよく駆け下りる中肉中背の若者。まるでボールがバウンドしているようだ。バウンド君と命名した。

 やはり中岡崎駅の階段を,上半身をほとんど動かさずに股下の動きのみで素早く駆け下りる,多分30代前半の男性。ぼろい靴と破れかけたジーパンをはいているが(名大とか東大などのいい大学によくいる学生のような格好),頭は良さそうな顔をしている。学生(院生)のようにも見え,勤務医のようにも見える。お医者さんと命名した。

 バスでは,他に席が空いているのになぜか私の隣に座ろうとする中肉の40代前半?の男がいる。ブツブツ独り言を言っている。これはちょっと勘弁してくれ。車体前で降りてゆく。ブツブツ君と命名。

 私も誰かにヘンなあだ名で呼ばれているのだろうか?

 

2007102()

後期が始まってしまった。結局,夏休み期間は授業(主に集中実習)や学生の研究の指導,その他雑務で終わってしまったような気がする。論文は1編も書けなかった。これはとても研究者の姿とは言えない。。。

私は地球科学の研究がしたくて大学教員という道を選んだ。大学教員のdutyには「研究活動」「教育活動」「大学運営活動」があり,最近はそれらに加えて「社会活動(啓蒙,解説など)」も重要になっていると理解している。就職したばかりの90年代末には研究と教育をうまい具合にやっていたと思う。あくまで研究が私の活動の中心にあった。それが大学教員の本来の姿だと思っていたし,今もそう思っている。教育は大切な仕事だが,独創的研究あっての大学教育である。研究がバックボーンにない大学教育は本来成立しないと思うし,まったく楽しくない。私はそう思っている。その意味で,90年代末は私にとっていい時代だった。

ところが,現在は「教育」のウェイトがあまりにも重く,自分の「研究」がどこかに行ってしまいそうである。とにかく授業が多すぎる。学生も多すぎる。人のために尽くすのは大切だ。しかし,そればかりをやりたくてこの道に入ったわけではない。あくまで研究者としての私の中心には「研究」がなければならない。その「研究」ができないなら,私はこの場にいる意味がない。

私は研究者として生きたい。

 

2007824()

そういえば最近,温泉に行っていない。ここ数ヶ月間,入っていない。そんな余裕がなかった。

リポDを飲むよりも,強烈な温泉に浸かって(漬かって?)温泉パワーを蓄えたほうが体に良さそう。

来月はじめには琵琶湖。琵琶湖沿岸には強いのはないなー。そうだ,来月中旬には紀州巡検がある。串本の温泉! 巡検の一部として,紀伊半島の高温泉の謎について考えてみようか()

 

2007823()

ふう 。。。  サイエンスキャンプが無事終了し,やっと一息つける。

8月に入ってから毎日が神経戦,体力戦であった。適度な忙しさは好きだが,度を越すといけない。あまりのバタバタに私の処理能力はとうとう限界に達し,20日には実験室で大洪水を引き起こすという大失敗をしてしまった。この業界に入ってから最大の失敗である。ひどすぎて,あまり思い出したくないので,詳細はヒミツ。

やはり,人間はある程度の余裕がないといけないらしい。

今日と明日は久々に少し余裕がある。溜まってしまった事務仕事を一気に片付けよう。来週は新城市(旧鳳来町)で学生巡検だ。その準備もしなければならない。古地磁気夏の学校のプレゼン準備も。あれ,ぜんぜん余裕がないかも? ()

いつ論文を書くんだ,オレ?

 

2007720()

トヨタをはじめとする自動車メーカー各社の工場がストップしてしまったらしい。中越沖地震で新潟の部品メーカーが被災し,創業できない状態になったためとのこと。この部品メーカーはピストンリングをはじめとする動力部分のパーツを製造しており,ピストンリングでは国内シェアの約5割を占める最大手とのこと。

それにしても,たった1社の操業がストップしただけでほとんどの自動車メーカーが車を造れなくなってしまうというのは異常な事態だ。今の日本の大規模産業の弱点を見事に曝け出している。今やどのメーカーも同じような車を金太郎飴のように生産している。効率化のためにパーツの共用も進んでいる。どこかのメーカーのヤがヒットすると他者もすぐ真似る。そうした「没個性的・効率優先」体制が今の日本の製造業の実態である。

「もうけがナンボ」の企業社会の必然的帰結なのかもしれないが,私はもっと多様性のある社会の方が好きだし,おもしろいと思う。生物の世界でも,多様性に乏しい集団よりも多様性に富む集団の方が環境変化に対して強いというではないか。企業の論理が教育界にもズカズカ入り込んでいるが,多様性を認めず均質化を目指すような方向では将来が暗い。

 

2007719()

2007年新潟県中越沖地震。

複数のプレートがせめぎ合う地学的に複雑なエリア(日本列島)において,北西-南東方向にかかる強い圧縮力が地殻強度が比較的弱い地域(東北日本の日本海側)で地殻の岩石を破壊した現象である。こうした地震(断層運動)がこれまで数千回,数万回と繰り返され,日本海側の新しい堆積層に発達する複雑な地質構造が形作られてきた。その結果,この地域の気候にも大きな影響を与えている北東-南西方向に発達する山地と谷の連なりができ,場所によっては石油や天然ガスが自然に濃集できるような地下地質構造が生まれた。「なぜこの地域ばかりが」という住民の声が新聞に出ていた。心情は察するに余りあるが,n学的にみれば,そういう現象が必然的に多発する地帯に人々が住んでいるのである。

柏崎刈羽原発が揺れている。今回の地震を引き起こした断層が原発直下にまで伸びている可能性があるという。

原発に代表される巨大建造物,言い換えれば国策や自治体の利権誘導で進められてきた規模の大きな公共事業の「裏事情」を知っている人は,こんなことが報道されても別に驚かない。建造上都合の悪い,言い換えれば「これが明るみになると事業が進まない,カネがまわらない」と思われるデータは,どこかで捏造され,隠蔽される。「断層を明らかにする」のではなく「断層があったら隠す,またはわからなかったことにする」のである。悪しき日本の慣例である。これがとうとう表に出てしまった,ということであろう。

 

(追記)

出てきましたよ。。。 隠し切れませんよ。東電さん,そして他の電力会社さん,これまでの体質のウミをここで出し切ったほうが楽ですよ。もういい加減に「隠す」「嘘つく」のはやめましょうよ。

いい機会なので,世界有数の造山帯に暮らす私たちは今後,原子力とどう付き合っていくべきか,真剣に考えるべきである。

 

2007718()

日本物理学会が「若手研究者は仕事時間の20%を自由に使って好きな研究を--」という提言をまとめたらしい(読売新聞2007716日朝刊)

若手博士研究者の視野と発想を広げ,企業など幅広い分野で活躍さケるのが狙いとのこと。例えば,素粒子や宇宙論の研究者が経済を学んで金融に進むといったことをイメージしているとのこと。

ふ〜ん,,,

そういうことを可能にする雰囲気や体制作りは大切だ。特に教授-准教授(助教授)-講師-助教(助手)というピラミッドからなる研究室では,若手は教授の「僕」(しもべ)として使われ,独自の研究ができないことが多い。そういうところでは,若手の研究力を伸ばすためにこのような取り組みは意義があると思う。

しかし,三度の飯よりも研究が好きでやっている人たちは動かないだろうな。むしろ拒否反応を示すかも。多くの研究者は実はこうしたタイプなんだと思う。

幸い,愛教大は上記のようなピラミッド型研究室体制をとっていない。助教や准教授であっても自分の裁量で研究を進めることができる。愛教大にきて10年になったが,この10年間,誰にも指図されずに自分でやりたい研究をやってこられた。これは愛教大の大きな美点である。

こんなことを言っている私は最近,自分の研究分野の論文に加え,いわゆる文系の人たちが読む文献を読むことも多くなってきた。変化する自分が面白い。

 

2007711()

教員免許更新に関する記事が最近の日経・朝日などの新聞に出た。更新講習は「教科の指導力」「社会性・対人関係」「使命感・責任感」「最新の教育課題」「生徒指導・学級運営」の5科目で構成されるとのこと(日経新聞200775日朝刊)

ふーん,,,というのが正直な気持ち。もともと指導力不足や教師としての資質に大きな問題がある教師を指導,場合によっては現場から排除するといった目的で免許更新の議論はスタートしたはずだが,議論するうちに全教師の免許を更新制にしようという話に変質した経緯がある。現場で一生懸命やっている大多数の教師にしてみれば,たまったもんじゃないだろう。

更新講習は主に国立大の教員養成系学部で実施されるという。ということは愛知県では本学がコアになる。しかし「更新講習に備えた教員増のための予算などは,現時点では認めない方針」という(日経新聞200775日朝刊)。講習は土日や夏休みに行われるだろうから,私を含め講習に当たる人は負担が純増となり(研究時間がますますなくなる),休みもなくなり(フィールドにいけなくなる),その報酬もない(苦労が報われない),ということだろう。文科省よ,教育関係者をいじめるのもいい加減にしなさいよ!

とりあえず新聞に流して世間の様子を見,それをみて対応を具体的に決めよう,という魂胆なのだろう。ここで教育関係者が大きな声で訴えなければ,文科省のいじめはひどくなるばかりだ。

 

200774()

日本学術会議が出した「これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」.

重要な問題提起と提言がいくつか含まれているので,教員養成に直接かかわる大学教員や教職課程をもつ大学の教員,それに教育に関心を持つ人は目を通しておくべきだろう.

「小学校高学年からの理科専科教員の導入」,いいじゃないですか.賛成です.大学でわずか2単位しか理科をとっていない人間が小学校で理科を教えている現実.無茶である.教科書をそれなりに教えることはできるだろうが,その奥に潜む学問としての面白さを果たしてどの程度子どもに伝えられるのか? 理科に限らず,算数/数学や社会など他教科も同じ.大学や大学院で理科(サイエンス)を本気で探求したことがある人間しか,理科(サイエンス)の奥深さや面白さをリアルに伝えることはできない.

「教員採用試験における専修免許状取得者の積極的採用」.これもいいじゃないですか.現在は1種免許取得者が大多数を占めるが,はっきり言って大学で普通に授業を受けて教育実習を経験すれば1種がもらえる.上記のように2単位しかとっていなくても小学校で理科を教えることができる.専修免許取得者を積極的に現場に登用するシステムを構築すべきである.同時に,専修免許取得者の待遇(給与や昇進)を大幅に改善すべきであろう.「教員養成を学部レベルの教育から大学院レベルの教育に移行する改革の実施」という長期的な視野の提言もなされているが,これに通じる.教員養成は「学部卒が普通」の現状から「院修了が普通」の状態に改革すべきだ.ただし大学院といっても教職大学院のような実務的な教育には賛成できない.あくまで大学院では純粋科学(学問)を探求すべき.国策としてこの改革を進めるべき.

もっと言いたいことがあるけど今日はここまで.

 

2007622()

今朝,自然科学棟のエントランスでクワガタを見つけた。いつものように何気なく建物に入ろうとしたら,視野の端のほうでなにやら動く黒いムシを発見。「すわ,ゴキか!?」と驚いたが,よく見ると小さなオスのクワガタ。

さっそく家に電話。ヒカルが大喜び。

 

2007618()

疲れがたまってきた。休みがない。土日は卒論のフィールドだった。今週末には吉良町で市民講座,来週初めには高校での講演,そして水曜を除く平日には授業がある。夏休みの集中実習の宿予約,バス予約,資料作り,サイエンスサマーキャンプの雑務,あれ,これ,それ,,, う〜ん,充実してるなぁ。論文書けないけど。

今日の朝日新聞の科学欄にジオパークの記事が出ていた。こうした動きによって,多くの人々が地学的な面白さを少しでも知ることができればいい。しかしジオパーク登録を目指す自治体の中には「観光ビジネス先にありき」になってしまいそうなところがありそうだ。

地質屋の立場では,ジオパークはどんどんやったらいいと思うのだが,ほとんど形骸化してしまっている国立公園の状況を見るとね。。。 ハイ。

話は変わって,

中央構造線のいわゆる関東屈曲(Kanto Syntaxis)の形成に関する研究が新聞で紹介された(毎日新聞200765日夕刊)。大きく扱ってくれた毎日新聞の記者に感謝している。昨年の鳳来寺山(設楽第三系)の記事もそうだったが,地学ネタを記者に理解してもらうのはエネルギーがいる。古地磁気なんて一般の人はまず知らないから。しかし身のまわりの地学を人々に伝える方法として新聞は非常に効果的であり,そのためにはまずは記者によくわかってもらわないといけない。今回の場合では記者に古地磁気とは何か,古地磁気を使って地塊の運動を調べるにはどうしたらよいか,というようなことを知ってもらうわけである。記者がよく理解すれば,わかりやすく記事を書いてくれる(そのへんはさすがプロだな,と感心する)。専門論文を書くのはもちろん重要だけど,研究成果を人々にわかりやすく伝えることも重要なのである。

この研究の測定作業は主に卒業生が行った。そのことも記者に伝えたが,記事には載らなかった。

 

200768()

燃費が13km/Lほどの平均的な乗用車で10万キロ走ると,だいたい6.3トンのガソリンを消費し,その燃焼にともなって約19トンの二酸化炭素を排出することになる。私のランサーセディアワゴンは5年間で105000キロくらい走行したので,排気管を通して大気中に20トンくらいの二酸化炭素をばら撒いたことになる。年間大凡4トンくらい。

そうか,,,あの車は1年に4トンも二酸化炭素を出しているのか。人間1人が呼吸によって年間に吐き出す二酸化炭素は300-400kgなので,ざっとその10倍。

あまりピンとこないけど。

 

2007529()

5月から電車・バス通勤に変えた。その方が(自家用車通勤よりも)経済的なメリットが大きいし,通勤中にも仕事ができる。スピード違反で捕まることもない(苦笑)。ほぼ1ヶ月が経過しようとしているが,だいぶ慣れてきた。

8時台に知立を出るバスは学生や付属高校の高校生たちでごった返す。そんな中では仕事ができない。そのため,知立を6時台に出るバスに乗っている。高校生(朝練?)やトヨタ車体の人でけっこう混んではいるが,確実に座れる。このバスに乗るためには6時頃に家を出なければならず,起床は5時頃になった。

早起きは三文の得と言われるが,三文どころか私にとってはメリットが極めて大きい。7時過ぎには研究室に入れる。夕方6時頃まで仕事をした場合,11時間もできる。それに加えて通勤時間にも読書やリポート添削などができるので,合計13時間くらい仕事ができる。それだけ仕事をして,夕方730分頃には帰宅でき,子ども達と飯を食べたり風呂に入ったりできる。映画を見る時間なんて平日は皆無だけど。。。

最近,自宅で酒をほとんど飲まなくなった。朝が辛くなるので。

 

2007516()

ぽっぽっぽ 鳩ぽっぽ

前後に 首振って 歩いてる

きちんと 焦点 合ってるの?

 

(朝,北岡崎駅ホームにて)

 

2007514()

学会前になると,なぜか一旦集中力が弱まり,プレゼン準備に精が出ない日がある。今日がその日。しかし直前になると慌ててガガガッと仕上げ,何とか間に合わせる。これが私のいつもの準備パターン。たぶん逃避行動なんだと思う。

その逃避行動の一つとして,このザッキ。

今日は午前中からOTISの作業員が自然科学棟のエレベーターを点検している。もう数時間以上やっている。

自然科学棟の「古いほう」(この建物は建て増しの歴史がある)OTIS製エレベーターは非常にボロく,動作もいかにも機械式というガタガタするものである。うちのヒカル君は怖がってこのエレベーターに乗りたくないと言っているほどである。最近,このエレベーターの調子がおかしい。目的階に到着し,扉が開くと,完全に開ききる前に閉まりはじめる。扉が開いている時間が非常に短い。乗り降りする人は当然予想していないので,扉にぶつかったり挟まれたりする。私も一度ぶつかり,一度挟まれた。もう10日以上も前からこんなことが不定期に起こっており,とうとう最近「注意せよ」という張り紙が出された。

シンドラー製のエレベーターに続き,最近はOTIS製のエレベーターの事故が報告されている。こうした背景もあり,OTISの作業員はいつにも増して入念に作業しているのだろうか? それともいよいよ回復困難なトラブルが起こったのだろうか?

この古いエレベーターには「急行」という怪しいボタンがついている。途中階の停止をすっ飛ばして目的階まで行けるのか,またはスピードアップできるのかと思い,何度も急行ボタンを押しているが,どうも機能していないようである。おかしなエレベーターである。

 

2007511()

これからは「地学の時代」と私は本気で思っているのだが,我が国では地学(地球と宇宙の科学)がますます縮小化される傾向にあるように見える。地球温暖化傾向や世界的な人口増加に伴う資源・エネルギーの確保などは,これからを生きる私たち人類がみな基礎知識を知っておかなければならないことである。それなのに,暖冬を短絡的に地球温暖化に結びつける大人が増え,土のでき方もしらない大人が増え。。。 という状況である。高校での地学は壊滅的状況である。中学校でも地学(2分野の地学の内容)をまともに教えられる先生は少ない。小学校ですら子どもに実験をしてあげられない先生が増えている。学校の先生だけに責任を押し付けるのは間違いだ。教育にかかわるすべての人々や地学教育や身のまわりの地学現象に関心を持たない大人たちなど,つまりは世の大人たちが地学を軽視している(そういう傾向にしてきた)ことが大きな要因ではなかろうか。

高校や大学の先生の中にも,地学を非常に軽視する,ひどい場合はその存在を否定するような態度をとる人がいる。とても悲しいことだし,罪深いことだと思う。

地学の現状について,その一端を知りたい人は,これを読んでみることを勧める。私たちは前向きに今後の地学教育を考えなければならない。

 

200759()

猛烈な忙しさを楽しんでいる。気持ちはバッチシ,体よついて来い!

 

2007420()

朝,橘いずみの「可愛い女」をガンガン流しながらいつもの通勤路を飛ばしていたら,スピード違反で捕まった。

朝から最悪である。

キップを切られて解放された後,今度は「バニラ」に変えてやった。

そもそもあの道路が40キロ制限なのがおかしいのだ。田んぼの中を1 km以上もまっすぐに伸びる片側1車線の道路で,住宅はない。歩道はあるが通行する人はいない。どうしてそんな道路が40キロなのよ?

そんな道路で朝早くからせっせと取り締まるのも大変いやらしい。たった10キロちょっとオーバーしただけで捕まえんな! もっと危ない道路はいくらでもあるだろうに。

。。。と愚痴を言っても仕方ないので,さっさと違反金を郵便局で納めた。

いつも7時台に走る道で,その時間帯には取締りを見たことがない。今日はたまたま出勤が遅くなり,840分頃だった。不運としか言いようがない。

出勤が遅くなったのは寝坊したためで,その原因は深夜にDIYでペンキ塗りと下地調整をやっていたから。なぜ深夜なのかというと,そこしか空いている時間がないから。なぜそうなのかというと。。。 という不毛な話はやめよう。

 

2007419()

新居LDに無垢のミャンマーチークのフローリングを敷くことになっている。昨夜現場を見に行ったら,いよいよ貼り作業が始まっていた。まだ全体の1/10くらいしか貼られていないが,その色艶の素晴らしさに見とれてしまった。まだ磨いていないのでその本来の美しさは出ていないと思う。しっかり磨けばどんな風に変化するか楽しみだ。奮発しただけに興奮は大きい。

オーダーメードでお願いした大きなダイニング丸テーブルも完成したとの連絡が届いた。これは三重のDEVOTEというオーダーメード専門工房に無垢ナラ材で作ってもらった。DEVOTEには数年前に今使っているダイニングテーブルを作ってもらったのだが,そのセンスのよさに惚れ,今回も迷わずお願いした。多分,新居の中心的存在になるであろうテーブルだ。まだ見ていないが,DEVOTEなのできっと素晴らしい作品に違いない。早くみてみたい〜。

今使っている長方形のダイニングテーブル(これも無垢ナラ材)は,DEVOTEにお願いして脚を短く切ってもらい,リビングテーブルに変身させようと思っている。

 

2007418()

会議に出ると,たまに次のようなことを言う人がいる。「しないとこの大学の将来はない。まあ,私はあと年で退職だからいいけど」

冗談ではなく,本気で言っているらしい。

こういうことを中堅や若手のいる中で平気で言ってのける無神経さがすごい。大学外での委員会や会議ではこういう文句をあまり聞いたことがないので,愛教大(というか広く大学という組織??)に特徴的な言い方なんだろうか? 確かにあと何年かでリタイアする教授の方々にとっては,本学が10年後にどうなろうと自分の余生にはあまり関係ないだろう。しかし,今のような大学にしてきた責任の多くはそういう方々のこれまでの活動や大学運営にあるのは自明である。自分だけよければいいのだろうか?

もしかしたら,こういう文句が代々繰り返されてきたのかもしれない。だとすれば,本学の窮地はよく理解できる。

 

2007417()

Radio iValensiaGaiaという曲が流れ,その天才的な音楽性に衝撃を受け,さっそくアマゾンで中古CDを買った。ずっと前にどこかで(多分ラジオで)聞いたような記憶があるのだが,いろいろ調べてみたらもう10年以上も前にヒットした曲だとわかった。Gaiaという曲以外にも,このアルバムに収録されている曲はどれも脳の深いところをくすぐるような,何というか不思議な旋律で,しばらくはまりそうな予感がする。

家に帰って嫁さんに話したら,何と嫁さんはこのCDを持っていた。俺はかなり遅れていることを知り,ショックを受ける。

急に仙台時代にはまっていた橘いずみも聞きたくなった。理由は不明。あの時代は橘や尾崎のような非常に叙情的な音楽にはまり,CDをすべて買い揃え,気になる歌手のコンサートには必ず行くほど狂ってた。。。 一方でB’zやコムロみたいな音楽にも熱を出していた。コンサートでB’zの松本がオレに手を振ってくれたのが懐かしい。もう10年も前の話だけど。。。

 

2007413()

昨日,2年生の地学実験があった。相当時間をかけて授業計画を練ったためか,予定した内容をほぼ予定通りの時間でやることができた。座席を指定するという試みのためか,私語も少なく,学生の多くも緊張感を持って受講できたのではないか。

昨年の理科研究(1年生)のときに見た覚えのある顔がチラホラとあり,嬉しかった。やる気もありそう。ようこそ地学へ! これからエキサイティングな世界に導いてあげよう。

 

200749()

明日やっとヒカルが退院できそう。今日の幼稚園始業式には間に合わなかったが,来週から1週間遅れで通常の園生活に戻れそう,というか入園できそう。引越しにともない幼稚園を変えたのだ。

多数の子どもが集まる園や学校では,もらいたくなくても変な病気をもらってしまうことがしばしばある。どんなに手を洗っても,うがいをしても,感染してしまう。正直嫌になるが,有効な対策はすぐには思いつかない。

週末にDIYでやってるペンキ塗り。つや消しホワイトだけでは単調だと思い,ホームセンターで「クリーミーホワイト」という色のyンキを買った。淡いベージュのような,少しだけ黄色の入った暖かい感じの白色を想像していたが,ペンキ缶を開けてビックリ! 予想していた色とぜんぜん違う。。。 どちらかと言うと少し灰色がかった(ガーン…),ちょっとだけベージュも含む控えめな白色,,,と言ってもよくわからんだろうな。こういう色を「クリーミー」と言うのか。。。 いちおう塗ってみたが,非常に不安だったので,パートナーに意見を求めたところ,なかなかいいという予想外の返事。色の感じ方は人によってぜんぜん違うことを認識したのであった。

 

200744()

今日は入学式。晴天! 私の研究室からは入学式が行われる講堂がよく見える。講堂前では応援団が大声を上げてやっている。暖冬で散ってしまうと思われた桜は丁度いい感じ。おっと,いま吹奏楽の楽しい演奏が始まった。多数の新入生が親御さんと一緒に講堂に入ってゆく。

18年前,自分が大学に入学するときも,大学生のパワーを始めて感じて,親と一緒にスゴイ!と思ったものだ。

新学期イヤだなー,また授業が始まるなー,と昨日まで思っていたが,そんな気分は一気に吹き飛んだ。研究バリバリ,授業もバリバリ,やるぞ!

 

200742()

先週末にヒカルが入院.インフルエンザに引き続き,扁桃腺の周囲がやられて膿ができてしまう病気になってしまった.あの元気なヒカルがぐったりし,痛くて首が回らず,声もあまり出ない.抗生剤の点滴は時々痛むらしい.

幼稚園が始まる来週までに何とか回復してくれるといいのだが...

私も来週から授業が始まる.今週は,病院やリフォームの合間を縫うように授業の準備をしなきゃ.論文書きは少しお休み.

 

2007326()

論文書き,日曜大工(リフォーム),研究会参加,4年生の卒業など,公私とも充実した(バタバタした?)日々が続いている.

私がバタバタすると,土日外出することが多くなり,平日の帰宅も遅くなるため,家族にストレスがかかってしまう.そのためか,ヒカルが先週末にインフルエンザにかかってしまった.しまった,今年はワクチンを接種していない! 学生には「絶対にワクチン打っとけ!」と注意したのに,その本人が実は面倒くさくて打ってない.家族全員に感染するのも時間の問題だと思っていたが,幸いにもまだ誰も感染していない.このまま気力でウイルス撃退だ!

と思っていたら,今日は何だか体が重くて,倦怠感もあり,ひょっとしてインフルエンザ?! と心配になって熱を測った.そしたら,体温計の表示は34台というあり得ない数値 そうか,俺は低温人間なんだ().学生には冷たいが,体温まで低くなったらおしまいだな.インフルエンザではなく,多分土日のDIYの疲れなんだろう.そう信じたい.

今週中に古地磁気層序を投稿だ!

 

200739()

科学技術振興機構(JST)という独立行政法人が運営しているReaDというのがある.研究者の様々なデータを収集・提供する事業らしいが,そのサイトがリニューアルしてデータの更新が必要という案内が来たので,早速アクセスしてトライしてみた.しかし,5分でやめた.

バカバカしい.こんな不完全で手間のかかるシステムを開示するな.旧来のシステムから研究分野等の番号が変更されているようで,旧来のデータのまま更新しようとするとすべてエラーが出る.どこかを直して更新するとまた別のところでエラー... 大変不親切である.まともに付き合ったら時間がかかる.時間をかけてせっせと更新しても,誰かが有効に使うとも思えないので,やーめた.いったい誰のための事業なの??

古地磁気層序論文,ディスカッションの半分くらいできた.一気にやったる!

 

200736()

ふうー,やっと論文の修正作業が終わり,さきほど再投稿.後期の授業が終わったので,ここ数日は論文書きに勤しむ悦びを味わっている.今度はサダの設楽の古地磁気層序の論文に着手しよう.図はもう半分くらいできているので,ガガッと書き上げて投稿しちゃおう.これが終わったらいよいよ大作の執筆にかかろうか.その前に来週末の構造研のプレゼン準備をしなくちゃ.

最近,地震の夢を見る.大地震に襲われ,身動きがとれない,助けて...とまでは覚えているのだが,その後は記憶がない.同じような夢を何度も見た.この地震がまたすごい.振動周期が非常に短く,まるでマッサージ椅子のバイブレーターのよう.しかし振幅も大きいので,結果的にすごい加速度である.こんな地震は自然界では起こらないだろう.ひょっとして寝ている間に変な格好になってどこかが痺れて,それが過大に修飾されて夢に現れるのかもしれない.しかしそんな非現実的な超短周期大地震が起こったらワクワクする...とほんの少しばかり思ったりする.俺はひょっとして危険かもしれない.

 

2007227()

超久々。Zakkiを書きたいと思うこともあったが,何となく書かずに来てしまった。後期の授業もほぼ終わり,卒論指導もやっと終わり,やっと自分の時間ができた。これから約1ヶ月は比較的時間に余裕がある。この間に論文修正と新論文の執筆・投稿をやるつもり。

研究者には時間が不可欠である。考える時間,議論する時間,読む時間,そして表現する時間が絶対に必要だ。特に若いときこうした時間が確保できないのは研究者として生死にかかわる問題だと思うのだが,私の職場は研究者からどんどん時間を奪うような愚策しか出さない。例えば教員は授業の成績評価基準となった資料を提出せよという命令が出されている。評価(A,B,C,D,E)の判定基準を示すということは,ABなどの評価の学生のリポートや試験答案のコピーを提出するということだ。加えてABなどの成績分布を明らかにせよとか,授業内容が把握できる資料を提出せよとか。。。 大学評価を非常に気にしている某理事の考案であることは疑いないが,何と馬鹿げたことだろう。こういう作業がどれほど私たちの時間を奪うのか,考えたことがあるのだろうか? 200名超の本学教員がみんなこういう作業を行うが,トータルでどれほどの時間が浪費されるのだろう? その分の時間を勉強や執筆に当てることができたら非常に生産的だと思うのだが,そういう発想は上層部にはないようだ。資料提出・保管という形式だけ整っていれば優れた大学評価を受けられるのか? 大学評価とはそんなに表面的で中身を伴わないものなのか? 世界的に高い評価を受けている大学がそんな非生産的な作業をしているとは思えない。愛教大の上層部は考え違いしているとしか思えない。明らかに間違っている。

さて,そんな作業はテキトーに流して,論文直そーっと。

 

200715()

この正月は雪が少なかった。前回は豪雪の中,上信越道上りでどうしようもない渋滞にはまって長野で予定外の宿泊を余儀なくされたが,今回は目立った渋滞もなく,かなりラクな帰省だった。温泉もロータスインや西山温泉の再訪に加えて中ノ沢温泉の初入湯も果たし,かなり温泉パワーを蓄えたつもり。こっちに戻ってきてからも長島スパーランドや湯あみの島で遊んだし,よい正月だったと思う。

鼻アレルギーが強烈に出ている。もう10日も続いている。いつかは治まると思い,それほど気にしていないが,食事が楽しくない(風味を楽しめない)のはとても残念。

 

20061229()

毎年この時期,クリスマスに提出された卒論初稿に目を通し,原稿を真っ赤に染めるという重労働を行っている。私ノ課せられた義務的な仕事のうち12を争う精神破壊活動である。学生の精神を破壊するのではなく,この活動は私の精神を破壊しようとするのである。やめたいと思う。しかしやめれば教育責任が果たせない(と勝手に思っている)。やっと2/5が終わった。残りは年明けに持ち越し。

今月半ばにひいた風邪がまだ治りきらない。風邪末期の,鼻奥に高粘度の粘液が付着してしつこく取れないような状態。これが治らないと嗅覚がよくならないので,正月にせっかく温泉に行ってもにおいの観察ができない。それでは温泉の愉しみが半減してしまう。今夜と明日,薬を通常よりも多く飲んで強制的に炎症を抑えてやろうか? 思いもよらない副作用がこわいけど。

温泉,楽しみ。壊れかけた精神を癒そう。腸の調子がよくないので胃腸に効能のある温泉に通おうか。。。 今年の仕事は今日でおしまい。良いお年を。

 

20061214()

久々に風邪をひいた。喉をやられた。声が出ない。変な声なので話したくない。

いよいよ風邪のシーズン到来。この季節になると多くの学生が風邪をひくし,ヒカルも幼稚園で風邪をもらってくる。けっきょく風邪ひきサンたちに囲まれて生活することになり,いくら注意してもウイルスが私の体に勝手に入ってくるのである。

 

20061212()

紀勢線上りの特急ワイドビュー南紀の中でこれを書いている.今日は三重県南部にある高校で模擬授業を行った.国立大医学部に合格する生徒から分数計算も怪しい生徒までいて,学力にはたいへん幅のある学校とのこと.田舎の雰囲気が漂う高校であったが,都会と違って「すれていない」生徒が多い(当たり前?)のには,田舎育ちの私としては好感が持てた.

列車故障のため尾鷲駅で1時間も足止めを食らった.寒い待合室で,暇だったので論文原稿を修正した.車中だと次々と移り変わる景色についつい目がいってしまい仕事があまり進まないが,寒い待合室は絶好の仕事場となった.

尾鷲で地質研究を始めてから早いものでもう56年も経つ.熊野酸性岩類の花崗斑岩の分布がどうも怪しいと思い,たまたまK(尾鷲出身のほしけんOB)の地元でもあったので,K君の研究テーマとした.彼は最初のうちはdriving geologyなどと言って腑抜けな(苦笑)調査をしていたようだが,そのうち山頂までしっかり登って丁寧にマッピングするようになった.その彼は近いうちに博士号審査を受ける.しかし紀伊半島研究はまだ終わらない.

 

2006127()

毎年恒例の幼稚園餅つき大会が昨日行われた。私は幼稚園の役員ではないので参加する義務はないのだが,昨年参加して面白かったので今年も参加した。朝から園児の前で餅をつき,園児たちがそれを楽しく食べるという,ただそれだけの行事である。

昨年よりもボランティア参加の親が少なかった。少ないと大変である。園児数は変わらないので,少ない人数でたくさん餅をつかなければならない。本物の杵(きね)と臼(うす)を使った本格的な餅つき。体力勝負である。腕が痛くなった。

子どもたちはかわいい。ニコニコするとすぐに寄って来る。そして私をからかうように遊びだす。私もつい一緒に遊びだすともう大変なことになる。収拾がつかなくなる。そのうち走り出したり飛んだりする。そして先生に注意される。複雑な人間関係なんてまだ無縁な子どもたち。

うちのヒカルは相変わらず友だちとじゃれていた。夜,私の餅つきスピード(単位時間当たりの杵の振り下ろし回数)が他のお父さんよりも少し遅かったことを指摘し,私をからかった。私は時速10kmで他のお父さんは時速130kmとのこと()。確かに私の振り下ろし回数は少なかったと思うが,私の場合は一撃の力が大きいのだ。速さがすべてではない。ヒカルにそんな物理学的言い訳()を言っても,子どもはやはり速いほうが好きらしい。

子どもの普段の園生活を見ることができる,数少ない行事であった。

幼稚園から帰ってきたら,イツキが水疱瘡になったとの報告が。。。 どうして毎年,師走にいろいろ起こるんだろう?

 

2006124()

腸には神経が少ないので痛みをあまり感じない,というような記述をどこかのウェブサイトで読んだ記憶があるが,それはウソである。

大腸内視鏡検査を受けた。自分の意思とは無関係にお腹の中を何かが動き回るという,いままで経験したことのない腹部の違和感。加えて,じっとして我慢するのができな「ほどの痛み。荒れた腸の中を硬い棒のようなものが動くのだから,痛いのは当たり前。医師と一緒にモニターに映し出される自分の腸を見ることができるとウェブサイトに書かれてあったが,私はそれもできなかった。痛みに耐えるのに精一杯で,モニターどころではなかったのだ。

 

20061128()

ここ2週間ほど下腹部の調子が悪い。医者に診てもらったところ,多分腸の異常だろうということで,大腸検査を行うことになった。検査は明日なので,明朝には胃腸を空っぽにしておかなければならない。というわけで今日は病院でもらった(というか購入した)検査食を食べることに。

大腸検査はもちろん,検査食なるものも初めての経験である。

朝食はおかゆ+梅ふりかけ+味噌汁。味はまずまずであった。量も「ちょっと少ないかな」という程度。

昼食はカロリーバー+りんごゼリー+紅茶(午後ティーストレート)。量は少ない。ぜんぜん足りない。カロリーバーはなかなか美味しかった。しかしゼリーが曲者であった。この味は許せない! これは明らかにりんごではない。我慢して食べた。午後ティーは市販されている250cc缶そのまま。この午後ティーとカロリーバーの組み合わせはなかなかグッド。

しかし,午後ティーの賞味期限が切れていることに気がついた。驚いた。まさかと思い「サンケンクリンMO(検査食の名称)の箱に記載されている賞味期限を見た。そこにあったのは「2006.10」という数字。

 

(;)!!

 

病院で渡された検査食の期限が切れているー! こんなことがあっていいのだろうか? 大丈夫なんだろうか,この病院? オレの行く末はいったい。。。

 

2006112()

はやいものでもう3年生の研究室配属だ。ちょうど1年前に書いたものを転載しよう。

---------(ここから)---------

3年生の研究室配属がもうすぐだ。これを読んでいる3年生で,私のところに少しでも興味を持っている人は,次のことをよく承知しておいてほしい。これも読んでおいて。

(1) 毎週ゼミをやります。ゼミは大学における研究教育活動で極めて重要なものであると私は考えています。ゼミで科学的な考え方や発表技能を徹底的に鍛えます。そういう教育を受けたいと思う人はぜひ来て下さい。テキトーに卒業したいと思っている人も拒否はしませんが覚悟はしておいて下さい。

(2) フィールドに出ます。研究テーマによってフィールドの場所や仕事量は異なりますが,どんなテーマであれフィールドワークを多かれ少なかれやります。フィールドが好きだ,または面白い,または体力はあまりないけどマイペースでフィールドに出るのは苦にならないと思っている人はウェルカムです。フィールドなんて嫌いだ,やりたくないと思っている人も拒否はしませんが覚悟はしておいて下さい。

(3) 自律的に活動してもらいます。もちろん軌道修正は適宜行いますが,基本的には君が自主的に計画を立てて,自分で考え自分で行動して研究を遂行していきます。「次あれやれ,次こうしろ」とはあまり言いたくありません(実際にはけっこう言ったりしますが)。これを読んでワクワクする人はぜひ来て下さい。一人では行動できないような人も拒否はしませんが覚悟はしておいて下さい。

いずれにせよ,明るく,積極的に活動する意欲のある学生がいい。一緒にいい研究をやろう! 教育指導の実際については4年生に直接聞いてみるのがいいと思う。

---------(ここまで)---------

よくわかっていると思うけど,私の研究室において基礎になるのは地質や地形のフィールド調査である。コテコテの地質研究はもちろんのこと,マグネや年代の研究でもフィールドワークが本質的に重要である。マグネや年代については授業でほとんどやっていないので3年生は不安だと思う。しかし配属後にゼミで徹底的に勉強するので心配不要。いまの4年生も配属直後はほとんど何も知らなかった。どんな研究でもやり始めると楽しくなる。だから今研究内容がわからないからといって不安になることはない。もっと大切なことが他にある。

 

2006111()

エディターの仕事だけでも結構大変なのに,査読依頼も入ってくると正直きつい。断ることも多いが,やはり興味のあるテーマの論文が来ると後のことを考えずにエイッと引き受けてしまう。この2週間に国際誌のが2つも来た。そのうち1つは比較的楽だが,もう1つは重労働になった。ネイティブだからといって英語が良いとは限らない。それに加えて内容も問題アリだと大変。何が大変かって,,,review commentsの作成ですよ。やっと終わった。Major revision ! さて,帰ろ。

 

20061031()

私の故郷会津で有名な「什の掟」。今朝のニュースに出ていて少し驚いた。最近いじめ自殺や殺人などが頻発しているが,痛ましい事件が起こるたびに「ならぬことはならぬ」と父親から何度も聞かされたことを思い出す。当たり前であるはずの「ならぬことはならぬ」を子どもも大人も強く意識しなければならないと強く思う。子ども社会は大人社会の反映だと考えると,まずは大人がしっかり反省しなければならないのだろう。「什の掟」の中には現代では明らかに合わない掟もあるが,それを承知の上で見てほしい。

 

20061026()

昨日は調査とサンプリングのため熊野に行った。日帰り強行軍だったが目的は達成できた。

私が調査だけで終わるはずはなく,昨夜は久々に湯ノ口温泉へ。まったりした味わいの良泉は健在。しかし以前感じたはずの火薬臭があまりしなかった。泉質が変化したのか,それとも私の鼻がおかしいのか? 熊野の成果をまだほとんど公表できていないことを反省しながら体を温めた。

 

20061024()

中学英語で大文字と小文字の練習や使用法の学習を行うが,あまり神経質になることはないと思う。

 これはアメリカのモーテルの部屋に貼ってあったもの。英語を母国語とする人が書いたものだ。もし日本の中学生がこんな英語をテストで書いたらバッテンを食らうかもしれない。しかしこれでじゅうぶん通じる。実用上何の問題もないのである。正しく,美しく書ければ良いに決まっているが,あまり神経質になって英語を嫌いになったらどうしようもない。形式に必要以上にこだわる学生が私の身のまわりにも多いので一例を示してみた。

 

20061023()

もう45年も耳鼻科通いを続けている。今はだいぶ落ち着き,2ヶ月に1回の通院でOKになった。昨年までは12週間に1回の頻度で通院していたので診療費が大変だった。

私の場合アレルゲンが特定されていない。薬による対症療法(アレロックなどの抗アレルギー剤処方)しか方法がない。花粉やダストといった主要アレルゲン候補のテストは行ったが反応が出ない。厄介である。昨年までは「このまま一生薬漬けで,そのうち副腎や肝臓の異常を起こすのか?」と悲観していた。しかし,幸運にも昨年末頃からだんだん良くなってきた。嗅覚が正常になったため,匂いがちゃんとわかるし,食べ物の風味もわかる。ちなみに鼻が悪いと甘い,辛い,酸っぱいの刺激はわかるが風味がわからない(鼻をつまんで食べるのと同じ)。アレルギーがひどいときは風味がわからず食事がつまらなかった。カレーを食べてもカレーの味がわからないのは悲しいものである。今は美味しく食べることができる。

私の体は何に対してアレルギー反応を起こすのだろう? ストレス(愛教大に対する!?)が最有力候補ではないかとずっと思ってきたが,昔も今も変わらずストレスがかかっているのに最近良くなってきたことから,ストレスではないかもしれない。最近,家具や建材から発散する化学物質に対する反応(いわゆるシックハウス症候群)を疑っている。思い出してみると,アレルギー反応がひどくなった時期とタンスを買った時期がだいたい一致するのだ。いま売られているタンスと違って,ホルムアルデヒドの規格(Fフォースター)ができる前だったと思うので,多量に使われているのかもしれない。タンスを見てもフォースターの表示がないし。。。 最近よくなってきたのはタンスからの揮発量が経年によって少なくなったためかもしれない。

 

20061020()

青森の温泉に行きたい。行きたいよう。。。

青森関係の論文を書いているうちに,行きたい病になってきた。

 

20061019()

ここ数年,あるジャーナルのエディターをやっている。基本的には論文が投稿された時点から受理されるまでのハンドリングという仕事だ。雑誌の性格との適合性の判断,査読者の選定,査読結果の取りまとめと受理/修正要求/リジェクトの編集委員会への報告,著者向けの査読結果(レター)の作成など,仕事は多岐にわたる。別に学会から給料が出るわけでもなく,完全な無料奉仕活動である。仕事に悦びを感じることもあるし,辞めたいと思うこともある。研究者として学界に少しでも貢献できれば,という気持ちで引き受けている。

投稿論文に対してふつう複数の査読者を立てるが,査読でもめることもしばしばだ。ひどいときには査読者と著者の間で感情的対立(要するに喧嘩)が生じる。そういうとき,論文の受理/リジェクトの判断を下すのがエディターである。酒井氏の『これから論文を書く若者のために』でも強調されているが,論文の命運はエディターが握っているのである。たとえ査読者がゴーサインを出しても,何らかの理由でエディターがリジェクトと言えば,その論文はリジェクトなのである。ちなみにエディターの判断がチーフエディターによって覆されることはたまにあるが,頻度としては多くない。

査読者がゴーサインを出しているのにエディターによって死刑判決を出されたことは私にもある。あれは忘れたくても忘れられない。査読者2人ともゴーと言っているのに何でリジェクトなの? ねえ,ちょっと,○urlongさんよ。思い出すと今でも頭にくる。 まあ,それは置いといて。。。

いい論文になりそうな材料を含んでいるのに,書き方や論理に難があるために大修正やリジェクトを食らう論文がたくさんある。私が担当した論文を思い出してみても,半分くらいは大修正またはリジェクトだった。著者にしてみれば大修正を食らったときはムッとするもんだが,大修正は別に珍しいわけではない。私自身も投稿論文が小修正で通過したことはあまりなく,中修正か大修正で戻ってくるのが普通である。経験的には,初回査読で大修正を食らっても査読コメントに沿って修正すれば大きく改善される(そして受理される)ことが圧倒的に多い。そう,大修正は掲載の入り口と見るべきなのだ! リジェクトの場合も,査読コメントをよく検討して原稿を修正すれば,どこかのジャーナルには必ず掲載できる。大事なことは論文を掲載にまで持っていくことだ。査読コメントは大切に扱うべきである。査読者やエディターを恨んでも何にもならない。

脈絡のないことを書いたが,これにて終了。本題は書けない(何だそりゃ 自己ツッコミ)

(追記)

インターネットに「大学生活の一番の不満は講義」というニュースが出ていた。一般論として大学の講義がつまらないのは当たり前であり,そんなのは記事としてクソネタである。つまらない講義に出て,心の中で授業を批判しながら90分という時間にじっと耐えることで,人生を生き抜く忍耐力が形成されるんじゃないか()

私が注目した(そして幻滅した)のは,理想の大学教授は誰?という質問。回答は上位から,北野 武,太田 光,三谷幸喜,イチロー,タモリらしい。。。 イマドキの大学生は大学にいったい何を求めているんだろうか? タケシの話を聞きたければ,大学に来るんじゃなくて家でテレビを見てなさい。

教職員が大学に欠けているものとして「社会に出てから役立つ講義内容」を挙げているのも引っかかる。社会はとうぜん大事だが,学問の多くは社会で役立たない。社会で役立つ,役立たないを言い出したら,真理の探究はできない。大学でもっとも大切な営みは真理の探究(研究)と知識の伝授(教育)である。多くの場合,役立つかどうかは結果論である。

 

20061016()

組織の運営にほとんど関与せず自分の研究にだけ熱中する人がいる。そういう態度に批判的か,あるいは同情的か,あるいは無関心かは,人それぞれだろう。そういう態度の人をすべて自己中心的と私は思ってきたが,どうもそう言い切ることはできないかもしれないと今は思っている。ひょっとしたら,かつては組織の運営や改善に尽力しようと行動してみたものの,何らかのきっかけや不満の蓄積で投げてしまった人もいるのかもしれない。

馬鹿馬鹿しくなってきた。やっぱ私は自分の研究と教育の確立に全力を尽くそうと思う。論文書こーっと。

それにしても科研費の書類作りは面倒だ。この糊付け製本作業に費やす時間は応募する人の総計でいくらになるんだろう。。。 こういうときに秘書さんが欲しくなる。あれ,何か,去年も同じようなことを書いたような気がする。時が経つのは早い。

 

20061011()

難しい人がいると,いろいろ大変である。。。 混乱させないでよ。

今日は科研費書類の作成。気合だ!

 

2006107()

この1ヶ月間は私にとって大きなイベントがいくつかあり,たいへん充実した期間であった。

コロラドの風景が好きになった。特にDurangoからSilvertonを経てOurayに抜けるUS-550沿いの景色は素晴らしい。まだ9月だというのに山は雪をかぶり,それが最終氷期の氷河地形を見事に浮き立たせる。氷河で削られたU字谷底には西部開拓当時の街並みがそのまま残る。Durango-Silverton間を走っている観光鉄道(狭軌)も今度ぜひ乗ってみたい。地層も素晴らしい。Box Canyonの不整合とdowncutting侵食地形が見事。Silvertonに宿を確保し,周辺の地形地質巡検を行えば,学生はきっと喜ぶだろう。

Four corners近くのShip Rock (ニューメキシコ)も,その教科書的な貫入岩の姿に感動した。しかし岩脈の一番目立つところにマグネのサンプリング孔がいくつも開いていたのは衝撃的だった。あんなに目立つ場所に孔をあけるな! あ,人のことはあまり言えないか。

Great Salt Lakeの塩っ辛さにも驚いた。大きさもさることながら塩っ辛さもgreatである。ああいう塩湖で地層が堆積すると,当然ながら地層中の間隙水も高濃度溶液であり,そういう地層が続成を受けて岩石となり,やがて地表に出ると塩や石膏が晶出する。。。 Grand circle areaの沙漠のいたるところで堆積岩から塩類が噴き出しているが,その起源に納得。物質は循環するんだね。

子どもにはスネークやスパイダーのおもちゃをあげた。特にスネークはヒカル君が大変気に入ったようだ。

帰国した翌日はきわめて大きな買い物をした。嬉しい。けど疲れた。

4年生の研究は着々と進んでいる。大きな成果が得られると期待できる。しかし「何のために測定したのか」「自分の研究の目的は何か」について理解が足りないようだ。ニンジンやタマネギ,大根などの材料(データ)をたくさん買い揃えたが,「あれ,何を作るんだっけ」と作りたい料理(主題)を忘れてしまった(または知らない)ような状態。これは今年に限ったことではないのだが,一度原点に戻って自分の研究の背景と目的をじっくり考えてほしい。

今月の私の目標。

* 論文執筆と投稿(今月は津軽の年代論文)。毎月1本書くぞ!

* 授業をしっかりやる。これは当たり前。今月は週に1つしかないので余裕を持って準備できる。

* オカネを何とかする。これはヒミツ。 これが一番大きいかもしれん。。。

 

200698()

紀州巡検で,私は調査中に初めて海に落ちた。毎年のように学生が海に落ちるが,落ちた学生の気持ちが何となくわかった気がする。

ここ4日間ほど論文漬けの日々を過ごしている。この時間を長いこと待ってたんだよねー。研究者としての自分が久々に復活したような気がする。やっぱ俺はこうでなければならない。こういう悦びの時間があるからこそ他の仕事にもクリエイティブティーを出すことができると思う。研究ができなくなったら大学にいる意味がない。

今書いている論文のドラフトを今日中に完成させよう。来週は別の論文を書く! その間今のを寝かせ,来週末に今のを読み返して整え,アメリカに行く前に投稿しちゃおう。たまらなく面白い。

 

2006831()

8月が終わる。魔の8月。あっという間。この1ヶ月,いろいろあったけど,ぶっ倒れずに何とか頑張れた。今月の時間配分は研究:教育:雑務=154ってなとこか。とても若手の配分とは思えない。

明日からの紀州巡検が終わればやっと論文が書ける! ウオーwwwww! このときをどんなに待ち望んだことか。。。今ならいくらでも論文が書けそうな気がする。まずはテラシの成果を出そう。それから何を書こうかなー。オーシの成果を書いちゃおうか。それとも何年もペンディングになっている山形のネタを出そうか。甲府のナカラの成果もいい加減に出さないとテーマが古くなっちゃいそう。特集号原稿の修正もやらなくちゃ。

というわけで,9月前半は論文執筆に専念したいので教育はご勘弁。学生さん,許してね。論文ガーッと書いたらしばらく海外逃亡の予定。ウキウキ。

 

2006811()

夏休みに入っても授業関係の仕事が続く。巡検の事前勉強会や資料準備,レポート採点,試験答案の採点,etc…

今日は150人分の答案の採点。気が狂いそう。寝不足で目がしょぼしょぼし,学生のミミズ字を追うのが辛い。この授業の負担は大きすぎる。負担のカウントを2倍にしてほしい。

論文書きたい。書きたいよぅ。。。 だがこの調子だと来月にならないと書けない。俺はひょっとして自分で自分の首を絞めているのかもしれない。

 

2006725()

ある卒業生が久々に顔を出してくれた。台風接近時のフェリーの中で私がダウンしている中,平然と寝て食べて私に敗北宣言させたあの女である(zakki 2004830)。大変明るい表情で現れた。充実した生活を送っている顔だ。見ればわかる。就職先で朝早くから夜遅くまで頑張って仕事をしているとのこと。在学時はどこか脱落感が拭えなかった印象があったが(どうせ私ってとばかり言っていた),そんな感じはすっかり消え,新しい環境で責任感を持って社会生活を送っている様子が伺えた。好きなバドミントンも続けているという。それも大きいのかもしれない。

そういえば最近,卒業生たちと飲んでないな。久々に飲み会をやりたい。

 

2006724()

萩本欽一さんの野球チームのゴタゴタ。別に関心はないのだが,ことの成り行きを見ていて違和感を持った。多くの人が同様の印象を持ったのではないか。

昨晩,某番組でアーチェリーの山本博氏が次のようなことを言っていた。「監督が一方的にチームの解散を宣言するのはおかしい。監督は責任を取って辞任するがチームは存続させてほしいと訴えるならばわかるが。メンバーに話もせず突然解散を宣言し,すぐに撤回するという行為は理解に苦しむ。私が選手だったらこういう監督は信用できない。こちらから退団するかもしれない」。まったく同感である。拍手!

感情を爆発させて周りを混乱させるのはやめて下さいよ。欽ちゃんの感情論を聞くと疲れるのは私だけ? 今回の騒動を見て何の感動も感じない私のほうがおかしいのか?

 

2006720()

ムカデ,お前は嫌いだ。

ムカデ,お前のように細長く,多足で,黒+赤+黄色というこの世のものとは思えない毒々しい色をまとったヤツが突然現れると,心臓がキーンと縮こまって全身の筋肉が瞬間硬直するんだよ。ゴキは踏み潰せるが,実は私はお前を踏み潰す勇気がない。。。 踏んでも死ななかったらどうする,逆に暴れまくってすごい状況になって手の施しようがなくなったらどうする,と思うと潰すことなんてできない。お前を見ると,そんな小心者の自分に気づき,それが実は一番嫌だったりする。ウェブで調べるとお前を包丁でズタズタに切り刻んで殺せる兵がいるようだが,その様子を想像すると吐き気がする。

ムカデ,お前を屋内で初めて見たのは愛知に来た年だった。会津,山形,仙台に住んでいた時は,山でたまに見かけることはあったが屋内で見ることはなかった。まさか屋内でお前が出るなんて生まれてこのかた想像すらしていなかった。あの時はもう本当に驚いた。こんなところに来てしまったことを後悔した。学生部屋の中心部をツツツツと突き進むお前の姿を見てから,しばらく学生部屋に行けなかった。

ムカデ,つい先日お前は5FK研の学生部屋の前を堂々と這っていたな。危うく踏みそうになった私は飛んだよ。どこに行ってしまったんだ?

もう出るな。頼む。

 

2006714()

* 今日は頭の回転があまり良くなかった。午前中の授業は空回りが多く,午後の半日巡検も効率がよかったとは言えない。明らかに気持ちの余裕がなくなっている。今は我慢の時だ。そのうちきっと論文を書く時間が作れる。

* 研究室にまたゴキが出た。1週間に一度くらいの頻度で出る。今年は多い。ストレス溜まっているので思いっきり潰してやった。思いっきり潰すと後の処理が大変。後悔。

* 明日からフィールド。休みなし。新たな発見を求めて,気合入れて行こう。温泉にでも入ってこようか。

 

2006712()

ミサイルをぶっ放す気の狂った国家とそれを取り巻く緊張した国際情勢,また毎日のように発生する殺人事件や放火,事故,研究者の不正など,最近のニュースは人々が元気になるような材料がとても少ないように感じる。そんな中,一つのほのぼのとした記事が載っていた。いい話だと思う。このような小さな地方記事を全国に向けて紹介しようとする人がいることも嬉しい。

あと半月で地獄の前期が終わる。論文書きたい病が再発。早く来い来い,夏休み

 

2006711()

次から次へと雑用が入ってくる。一つ片付けたと思ったらすぐ別のがくる。一体どういうことか。九州のある著名な地質学者は以前「雑用をするために大学に就職したようなもの」と仰っていたが,まさにその通り。授業の準備は雑用の合間に行い,研究は行なう時間がない。いい加減にしてよ。こんなに雑用を増やして一体誰の徳になるの? 研究者を研究以外で忙しくして,学問をじっくり行う邪魔をして,一体どうするつもりなの? 我々の研究アクティビティーが今以上に低下したら将来どうなるか,予想できないの? まともに付き合うほうがどうかしている,,,と言いたいんだけど。

睡眠不足のためか最近愚痴っぽい。殺伐とした感じ。自分で言ってどうする。

 

200677()

Yahoo!のニュースによると,スポーツカーの販売が不振なのだそうだ。そういえば最近見ないなあ。私が学生だった頃はシルビアやセリカ,インテグラなどが若者に人気があり,頑張ってバイトして中古のシルビア買ったなんていう話を聞いたこともあった。私はボロボロのFRカローラとかシビックとかに乗っていたが,それでもカッコつけたくて幅広タイヤを付けていたりした(違反だけど)。しかし最近そういうスポーツ,スポーティーカーに乗っている学生は本当に少ない。軽自動車やヴィッツなどの小さな普通車が多い。若者が金がないのは今も昔も同じなので,若者の好みが変わったということなのだろう。メーカーの中では「クルマの走りに夢を託す人が少なくなった」と嘆く声があるそうだ。なるほどその通りだろう。しかし,若者が夢を抱くような車を作っていない,夢を売るという意識が欠如してしまったメーカー側に実は大きな問題があるんじゃないの? と私は思う。例えば,かつてはスポーツで売っていたH社は今やミニバンメーカーと言うべき状況ではないか。M社の超硬派ラエボはマニアの間で根強い人気()があるようだが,このメーカーは度重なるクレーム隠しで消費者を裏切った。世界のT社は世界戦略で別なほうを見ているだろうし,欧州人に助けられたN社も違う方向に行っている。

個人的には,またS社の水平対向エンジンに戻りたい。しばらくは無理だけど。

 

200675()

久々に蔵王温泉を訪ねた。やはり蔵王はすばらしい。ついでに山形温泉にも行ったが,あの良質の温泉が日曜夕方でもガラガラだというのは一体どうしたことだろう。あの程度の温泉は山形にあっては当たり前,ということだろうか? 山形県民が羨ましい。

せっかく蓄えた温泉パワーだが,集中講義で消費し尽くしてしまった。。。 残っているのはタオルの変質硫黄臭だけ。硫黄臭は新鮮なうちはとてもよい香りだが,タオルに残ったのは何とも言えない悪臭,というか異臭・奇臭となる。院生たちとは美味しい酒を飲むことができた。

 

2006626()

どうにも時間がない。今日から早朝モードに切り替えた。朝6時頃に出勤。夜19:00頃までみっちり仕事すれば,かなりやれる。

パソコンデスクの椅子がもうすぐ壊れる。脚の付け根が折れそう。応力集中によるもの。80kg重には耐えられないか? 力士の使用にも耐えられるような頑丈な椅子がほしい。

 

2006623()

今日は3年生の半日巡検だったが,私の晴れ男パワーが梅雨前線を南に押し下げたため,曇り空でそれほど暑くもない良好な巡検日和となった。

当初の予定では17時頃に最終露頭を切り上げて帰路につき,18時ちょっと過ぎに大学に戻ることになっていた。しかし実際に露頭調査が終わったのは18時。知立経由で大学に戻り,結局大学に着いたのが19:40。いやー,学生諸君には悪いことをした。やはり半日で3 stopsは多過ぎか。たくさん観察してほしいことがあって欲張ってオまった。11 stopにして,スルメをしゃぶるように露頭から徹底的に情報を読み取るト[ニングをする方がベターかもしれない。次回以降は遅くとも17時には露頭を切り上げるように計画を見直そう。

それにしても,岡崎層群の礫層に含まれるメタチャート礫の赤さは一体何だろう。赤チャートの赤色とは違って,割れ目に血が染み込んで凝血したような感じ。ヘマタイトが割れ目に沿って生成しているのか? あの赤色はどういう環境で,どういうメカニズムで生じたのか,ちょっと気になる。あの赤色,何か使えそうな予感がする。

 

2006621()

大学時代のサークルの先輩の訃報に接した。

彼の記憶は断片的だが,鮮明に覚えていることが一つある。大学1年のとき,私は遊びまくっていた。生意気にも,毎日のように夜の繁華街をうろつき歩いていた。そのせいで専門課程への移行が半年遅れたのである。ある夜,バーで一人でフォアローゼズを飲み,10000円くらい取られた。ボラれたわけである。頭に来た。しかし店員に殴りかかるほどの度胸はなかった。歩道にとめてある自転車を蹴り飛ばしながら大学のサークル室に戻ってきた。当時,サークル室は暇人どもが夜になると理由もなく集まるような場であった。集まった暇人どもはどうでもいいようなことを延々と話し合ったり,噂話を披露しあったり,恋の悩みを相談しあったり,行き先のない深夜ドライブに行ったり,「ほたる」という雑記帳にどうでもいいようなことを記したりしていた。地学研究会というサークルだったが,私にとって地学はあまり深い意味がなく,友人や先輩達と接することで少しだけ大人に近づこうとする倶楽部であったような気がする。その夜,ベロンベロンになった私がサークル室に入ると,その先輩がいた。何か異常な雰囲気を感じ取ったのか,その先輩は特に世話することもなく,ただ私を見守っていたような気がする。サークル室から地階に降りる階段の廊下を蹴り飛ばしながら喚き散らしたが,その先輩はそれでも怒るわけでもなく見守っていた。ただそれだけである。その晩,結局私はどうなったのか記憶がないが,その情景だけをなぜか鮮明に覚えている。他に,サークル室の外の廊下椅子でタバコを吸っていた姿,バイクに乗っていた姿,よく「ホピちゃん」と呼んでもらった声などを覚えている。そうした遠い記憶の中にしかその先輩はいない。しかし若すぎる死に,言葉もない。

 

2006619()

塩沢温泉はやはり素晴らしい。源泉がドバドバ垂れ流される野趣に富む露天風呂は最高である。久々に鶯色の絶品湯を楽しんだ。レポートはここ

やはり温泉が近くにあるフィールドはいい。岩石が温泉変質しているのが難点だが。。。

 

2006616()

自然科学入門(1年生対象)で「身のまわりの地球環境科学」という講義を行っている。34年ほど続けて受け持っている授業だ。地球の構造,東海地方の地理的地学的性質,地震の基礎,東海地震と防災・減災,地球気候の変遷,地球温暖化問題といったことについて解説している。地球環境という未知の世界に魅かれるのか(ほとんどすべての学生は高校で地学を学んでいない),また物理や化学に比べて易しいそうという幻想()があるのか,毎年多数の受講者がいる。事実,かなり噛み砕いて解説しているので難解ではないと思う。それが学生間で伝わっているのかもしれない。昨年は200名弱,今年は150名ほど。数学の先生とペアになチて,2クラスに分けて前半と後半を交互に分担して「る。今年は1クラスが約85名,もう1クラス約65名。それぞれに対して同じ内容に授業を行っている(リピート)。実はこれが辛い。学生はいいかもしれないが,こちらは同じ内容しかも初学者向けの話を繰り返し行わなければならない。150名を大教室に入れて合わせて授業を行えばリピートにする必要はなくなるが,それができないらしい。この大学では少人数教育とかいう名目で原則として1クラス50名程度を上限とすることになっているらしい。65名や85名はそれを明らかに超えているが,なぜか許されている。あまりリジッドに守られていない。85名に授業を行うのと150名に授業を行うのではあまり違いがないような気がする。来年からは大教室でまとめてやることを企んでみるか。。。 と,今日から後半組の授業が始まるので「またか」という気持ちがあって愚痴ってみた。

誤解を招くと嫌なので断っておくが,少人数教育を全否定しているわけではない。専門教育や研究指導などは少人数でやるべきであると思っているし,事実そうしている。しかし一般教養的な授業しかも講義は,授業運営と教育のコストパフォーマンスを考えると少人数にこだわる必要はないということを主張したいのだ。

っと,ここでキーボードのリターンキーが壊れた。取れた。前からグラグラしていたが,とうとう破壊してしまった。打ちにくい。気合が入るとキータッチが強くなってしまう。愚痴っぽい文章を書くときは廊下にまで聞こえているかもしれない。

明日・明後日はフィールド。久々の塩沢温泉。調査そっちのけであの露天風呂で遊んでしまうような予感。。。

 

2006612()

今朝のNHKラジオ第1放送。アナウンサー曰く「今朝51分頃,大分県中部を震源とする震度5弱の地震があり」。この表現を聞いて,どこか違和感を覚えません?

話はガラッと変わって,先週末は久々に潮干狩りを楽しんだ。シーズン終盤のためか,アサリは全体的に小さめ。バカ貝は大漁。バカ貝の砂出しに苦労した。アサリとバカ貝を区別せずに獲っていた俺って,本当に地質古生物教室出身??

 

200668()

地学実験,前半分が終了! はぁ。

自然科学入門も明日で前半が終了! ふうっ。

来週から今度は地史学実験! 自然科学入門も! いけっ,俺!

論文が1日1パラしか進まないんですけど。。。 間に合うのか?

 

200666()

日本地質学会ニュースのno.5 (2006)に,房総の天然記念物級の地質露頭が無残にもドリル孔だらけにされてしまったという記事が載っている。写真も紹介されているが,なるほどこれはひどい。デュープレックス構造を示す堆積岩に直径2.5cmのドリル孔が10箇所以上もあけられている。まるで機関銃でガガガガッと撃たれた跡のようだ。場所と地質構造から「犯人」は特定されてしまうだろう。

古地磁気調査ではサンプル採取時にドリリングを行うことが多い。私も基本的にはドリリングによってサンプルを採取する。しかしドリリングを行うと必ず孔が残る。この孔はよく目立つ。地質調査時に誰かがあけた孔に遭遇すると気分が悪くなる。「やられた!」と思う。10000本近く孔をあけて地球表面を傷つけてきたヤツがそう思うのだから,孔をあけたことのない人ならば憤るかショックを受けるに違いない。

天然記念物やそれ相当の露頭に孔があけられたという話は決して珍しいわけではない。以前四国の四万十帯でも似たような事件があった。ハワイ島キラウエアのChain of Craters Road沿いの素晴らしい溶岩露頭にも「こんなに目立つようにやるかー!」と思うような孔がいくつもあいている。多くが古地磁気だろう。しかし最近は構造地質や堆積学,微古生物学などの分野でもドリリングが行われるようになった。今回問題になった房総のケースは帯磁率異方性か堆積解析と思われる。

ドリリングは,サンプル採取したい箇所からピンポイントで必要最小限のサンプルを得ることができるという点で,ブロックサンプル採取に比べると大変優れている。のぺっとした露頭からはブロックサンプルを採取できないことが多いが,ドリリングを行えば容易に採取できる。ブロックサンプルを採る場合,必要以上に大きなサンプルを採ってしまうことが多いが,ドリリングの場合は採取するコアの長さを決定できる。つまりサンプリング手法としては大変優れている。

しかし,いかにも人工的な採取跡が(侵食されなければ)半永久的に残ってしまう。これが問題なのである。もちろんブロックサンプリングでも大きな採取跡が残るが,岩石が自然に落下・剥離してできる跡とあまり違わないのでまだ許せるということだろう。しかしモラルとして,天然記念物に指定されているような露頭からはコアであろうとブロックであろうと跡が残るような採取をしてはならないだろう。

考えさせられる記事である。昨日も私はあるフィールドで孔をあけてきたばかり。天然記念物級の露頭ではなく,河床の目立たない箇所で作業したつもりだが,私が死んでもあの孔は長期にわたって残る。これまであけてきた多数の孔のうち,目立つものについては,目立たないモルタルで埋めるような補修作業が必要かな,と思っている。ザンゲ補修巡検が必要かもしれない。うーん。。。

 

2006530()

Zakkiの更新がしばらく止まったときは,(1)授業とその準備でパニック状態になっているか,(2)論文書きや学会発表準備で嬉しくてそれに集中しているか,(3)気持ち的に堕ちていて書く気がしないか,(4)それらが複合してしまったか,まあそんな状態になっているのである。今回はおもに(1)

私にとって前期の567月は授業地獄だ。授業とその準備が仕事の半分以上を占める。専門の内容,例えば地質学や古地磁気学の授業では別に何も資料がなくても話ができるが(もちろん資料があったほうがいいけど),自分で研究しているわけではない内容,例えば海洋大循環や環境汚染といった内容をやる場合は,教科書を何冊か読み,知識を整理し,スライドを作成するといった作業が必要になる。いい資料を作るために適当な図や表,写真を探すのだが,それがかなり大変だ。テキトーに話をすると学生にすぐバレる。学生はその辺の感覚がとても鋭い。ナメられたら終わりである。ごまかしがきかない。

大変だが,自分のキャリアアップになると前向きに考えてやるしかない。事実,専門以外の知識が確実に増加していると思うし,周辺分野にも興味が出てきている。

某大学院の集中講義の資料を作り終えれば,なんとか峠を越しそうな予感。これは専門の話ができるので楽しみ。授業の半分を学問の話にして,残り半分を人生論や経験談にしようか。温泉が楽しみだ。フフフ

 

2006428()

特集号原稿を投稿。ふうっ,これで一段落。しかし戦いはこれから。年内はこの特集号の仕事が続くだろう。やっぱ,論文を書いて投稿するという行為は楽しい。やめられない。テニシ嬢の成果もはやく出したい。

しばらくデスクワークが続いたので,明日あさってのフィールドが楽しみ。岩脈たくさん見つかるといいなー。O嬢,川で転ぶなよ。流されるなよ。

 

2006425()

授業(学生指導を含む)も大事だが,授業に力を入れすぎると他のこと(論文書き,論文読み)をする時間がなくなる。その結果,自分の研究力の上昇が鈍化すると考えられる。自分のポテンシャルを高められずに,どうして質の高い教育ができるだろうか? 研究あっての教育である。時間的にも,能力的にも,研究できなくなったらおしまいだ。今の私は授業:研究:その他=622くらいの比率。明らかに教育に偏っている。これを352に,それが無理ならせめて442くらいにしたい。そうしないと,そのうち研究者としての自分が腐ってしまいそうだ。

 

2006419()

酸ヶ湯や三内ヘルスセンター,それに新屋温泉といった感動モノの温泉に入ってきたためか,温泉パワーが持続しているようである.睡眠時間を削って論文書きに勤しんでいるが疲れをほとんど感じない.新屋よかったなー.酸ヶ湯はさすがだったなー.やっぱヒバ風呂いいなー.三内も最高だったなー.また行きたいなー.いつ行こうかなー.ヒカルもなぜか青森行きたいって言ってるし,連れて行こうかなー.ワクワクするなー.

今日は朝から大黒摩季をガンガン聞いて気分いい.さて,明日明後日の授業の準備をしなきゃ.

 

2006415() <出張先にて>

青森なのだ。年代測定用のサンプリングに来ている。昨年マグネを測定した岩石が予想外の結果(西偏方位)を示したので,その年代が必要になった。従来の層序見解に立てば中期中新世と考えられ,東北日本の回転運動のタイミング(前期中新世)よりも後になる。層序年代が間違っているのか,それとも東北日本回転後に変な回転運動が起こったのか? 岩石の放射年代が鍵を握る。今日のサンプリングは夕方に予定通り終了。順調に進んだ。

仕事が終われば自由時間。温泉だ! そのリポ[トは然るべき場所に示した。

青森ヒバについて

青森ヒバに興味津々である。もし家を建てるのであればせめて土台は青森ヒバにしたい。柱も青森ヒバにできたら最高。総ヒバ造りの家なんて建てたらほとんど外出しなくなるかもしれない。青森ヒバの特質については本で勉強した。しかし実物をよく観察したことはなかった。

津軽の山地には(当たり前だが)青森ヒバが森を形成している。杉との区別は容易である。幹の感じが違うし葉もまったく異なる。青森ヒバを観察した。なんて重厚感のある木なのだろう。杉と異なり樹皮もギュッと詰まっているような質感がある。道路わきの所々に青森ヒバの丸太がゴロゴロしているのだが(乾燥させているのかな?),これを10本くらい貰ったら凄い家ができるだろうなー。青森ヒバに惚れた。

サークルK事件

青森空港を出て少し走ったところにサークルKがあり,そこで買い物をした。ちょっとばかり年がいったように見えるおねえさんがレジで対応した。彼女の言葉を聞いて,私は噴き出しそうになり,必死で堪えた。顔がゆがんでいたと思う。外にoてすぐ噴き出した。何だそのアクセントは? ありえないアクセントだよ,それは。無理に標準語を話そうとしてんだろ。だけどアクセントは津軽のままなのでとんでもない言葉になってしまっている。無理しないで地元の言葉で話せばいいのに。でもバリバリの津軽弁だと外来の人は聞き取り不可能なので標準語()を話すようにと指導されているのかな? いずれにせよ,コンビニのレジで噴き出しそうになったのは初めてだ。

 

2006414()

先週,インクジェットプリンターが突然ガガガッという異音を発し,印刷できなくなった。「あ,死んだ」と思いデスクから撤去した。45年使ったからもとは取ったと思って自分を納得させた。黒レーザープリンターもそろそろ寿命かもしれないので,このさい奮発してA3カラーレーザーを買おうかと検討をはじめた。ランニングコストがなー,なんて考えていた。

しかし,今日急にカラープリントが必要になったので,ダメモトでぶっ壊れたはずのインクジェットをバンバン叩いてプリントを試みた。そう,「叩けば直る」と思ったわけだ。そしたら,なんと直った。これホント。

機械なんて所詮こんなもんだ。ハッハッハ。「突然プリンターが壊れて」と言って締切り後にレポートを出す学生よ,叩けばいいんだよ。叩けば。

明日は青森。温泉イェイ!

 

2006413()

いよいよ授業が始まった。今月は新入生の授業がほとんどだ。期待を抱いて入学してきた学生は目つきが違う。こちらも気合が入る。一瞬たりとも気を緩められない。授業が終わるとどっと疲れが出るが,この緊張感はけっこう好きだったりする。

たった1.5時間の授業だが,私の場合その準備には5倍くらいの時間を要する。1回の授業の準備で1日がほぼ潰れることも珍しくない。授業が大変なのではなく,授業の準備が大変なのだ。私は絶対小中高の教師にはなれないだろうな。もっと要領よくすればいいのだろうが,あれもしたい,これもしたい,だけど時間が足りない,それじゃここを削ろう,するとこっちも,だけどこれはやっておきたいな,でも。。。 という感じで資料を弄繰り回しているうちに時間がどんどん過ぎていく。特に教材を考え出すと授業直前まで悩む始末。

でも教材ははずせない。授業は教師のやる気と教材で決まると言っても過言ではないと思う。教材開発ほど難しいものはない。いつも教材で悩む。しかし教材で成功すると(学生の顔でわかる),本当に嬉しい。あ,ひょっとしたら自己満足かも。

今週末は津軽サンプリング。待ちに待った青森。温泉やったね!

 

200646()

研究,教育,社会貢献,そして家庭を両立させること.ん,違うな.家庭は生活の基礎だ.ん,何言いたいんだ,俺は?

結局のところ,難しいのだ.「時間がない」は無能者の言い訳.しかし,そうだとはわかっていても,やっぱり時間がないのだな.ということは,俺も所詮,無能者の一人ってことか?

来週から授業が始まる.気合だ!

 

200641()

今日はフィールドに行く予定だったが,一昨日降った雪がまだ解けていないらしく中止にした。愛知県内でも,いわゆる奥三河と呼ばれる地方(設楽町,東栄町,豊根村方面)は気候が厳しい。刈谷や岡崎あたりのつもりで安易に出かけるととんでもない目にあう。4月に雪だよ。。。

ということで,思いがけずデスクワークができる時間ができた。久々に論文に取りかかる。といっても私が筆頭著者の論文ではないが。筆頭でなくても別に気にしない。最近丸くなってきたな〜,と自分で言ってどうすんだ! 世のため人のため。後世に残る論文になるよう,できる限り貢献するつもり。

でも,自分の論文も書きたいなーというのが本音だけど。テニシ嬢の成果の公表作業が途中で止まっている。たまに来る論文査読依頼も最近断ってばかり。。。

私の研究室は極寒である。北向きの部屋である上,5階なので北よりの風がまともにぶち当たる。築30年超の建物は隙間だらけで,風が容赦なく入り込む。エアコンも小さいのでききが悪い。さらに今日は土曜日なので人間のアクティビティーが低く,建物が冷え切っている。今日は学生部屋から電気ヒーターを持ってきて輻射熱で暖を取っている。でも寒い。身も心も,財布の中も寒い。。。 あ〜あ。

なんだ今日のzakkiは。全然まとまりがないな。まあいいや。

 

2006329()

4年生を送り出し,少しほっとしたが,3年生諸君のやる気は私を休ませてくれない。というのは言いすぎだが,気持ちを切り替えるつもりで年休を取って小旅行に出かけた。時間がないので詳しくは書かないが,山城,播磨,但馬,因幡,大和などを23日でまわってきた。気を引き締めて新たな仕事に取り組むために,こういう小休憩は不可欠なのだ。

温泉は1箇所のみ。しかしじっくり味わうことができた。この日のために体調を整えてきたと言っても過言ではない。風邪を引いたりすると嗅覚が衰え,温泉の楽しみが半減するからだ。

温泉チャンピオンの郡司氏が100点満点と絶賛する因幡国の岩井温泉「岩井屋」。ここの「長寿の湯」という風呂は源泉の真上に作られたもので,いわゆる床下湧出である。地下から上昇してきた温泉水が大気と触れることなくそのまま浴槽にたまり,そこに身を入れるのである。これ以上新鮮な湯はないという温泉なのだ。半地下の浴室は清潔感が高い。半地下というもの温泉通には嬉しくなるものである(ちゃんとした理由があるのだ)。浴槽は深く,立ったまま入るタイプ。湯は無味だが何となく湯の味()がする。無色透明,弱い硫黄臭と鉄臭あり。総計約2000g/kgほどで濃くはない。やわらかい湯である。白い析出物が形成されている(石膏か?)。湯量が豊富で,カランも源泉を使用しているとのこと。言うまでもなく源泉100%かけ流し。浴室の天井は高く,実際の広さ以上に開放感がある。清掃も行き届き,風情,接客態度も申し分ない。噂どおり,最高の温泉である。

家族も満足してくれたようで,非常に楽しい旅行であった。さて,明日からは気持ちを切り替えて3年生(今度の4年生)のフィールド。極寒のフィールドワークになりそうだが,気を引き締めていこう!

 

2006324()

時間/精神的にzakkiを書く余裕がなかった。何なんだ,この生活は。。。

昨日は卒業式。詳細は「ほしけん」no.2に書いたのでそれを見てほしい。私は大学教員になって本当によかったと思っている。いまは感慨無量なおももちなのでこう言っているが,新学期が始まり授業と会議がバンバン入ってくるとまた「いやだー!」と言うんだろうな,きっと。

来週初めは「俺,そして俺をサポートしてくれる家族よ,お疲れさん,新年度が始まる前にちょっと癒そうや」という意味で,小旅行に出かける。久々。行き先はヒミツ。

 

200637()

先々週にひいた風邪が先週治ったと思ったら,今日になってまた鼻の奥がムズムズしてきた。昼過ぎから急に。大凡1ヶ月に2回の頻度で風邪をひく。

どうしてこんなに風邪をひきやすいのだろう? 家族の中でいつも誰か一人は鼻をグスグスさせていて,狭い空間で共同生活を営んでいるので,常に風邪ウイルスに被爆している。とはいえ,これほどの頻度で風邪をひくのは正常ではないだろう。昨年も同じようなことを書いた気がするが,どうもここ数年,免疫が低下している気がする。

乾燥肌か弱いアトピーなのかよくわからないが,顔が部分的にカサカサして痒い。そのためしばしば掻いてしまう。悪癖だとはわかっているが,気がつくと鼻の頭をポリポリしている。これが原因である可能性が高い,かな?

 

200633()

バタバタ,バタバタ。今が耐え時,これが終われば論文書ける! と思う。。。

 

2006222()

今朝の朝一番の仕事は5F資料室のゴミ捨て。「なぜ俺が」とプンプンぼやきながら,しかし「俺がやらなきゃ誰もやらん」と自分を納得させながら,20分かけて溜まりきったゴミを全部捨てた。あんなゴミだらけの部屋をそのまま放置するのは私の性格が許さない。

あの部屋には管理人(事務職員)がいない。昔はいたが人員削減でいなくなった。事務さんがいた頃は部屋がいつもきれいに掃除され,当然ゴミなど放置されず,5Fのオアシスのような場であった。それが事務さんがいなくなった途端,荒れ放題。それでも,いなくなった当初は院生にお願いして定期的に掃除してもらっていた。しかしそのシステムはもう働いていない(今年も院生にお願いしたはずだがなぜか誰も掃除しない)。結果的に,多くの人がコピーを使うだけ使って,ミスコピー紙や空ダンボールなどをそのまま放置するという事態になっている。

そもそも,管理人がおらず,誰も掃除しない部屋に,ゴミ箱が置いてあることが不可解である。ゴミがゴミ箱から溢れて床に転がっているではないか。管理人がいない部屋にゴミ箱を置くのが悪い。というわけで,ゴミ箱をエイッ!

朝からプンプンしたが,きわめて楽しみな予定ができた。朝のプンプンも吹き飛んだ!

4月中旬に,大好きな青森に行くことになった! やったー! さっそく飛行機&レンタカーを予約した。またあの新屋温泉のヌルヌル異次元空間が楽しめる! 前回時間の都合で行けなかった三内温泉ヘルスセンターにも行きたい。どこに泊まろうかなー,湯ノ沢温泉かなー,西津軽の艫作付近もいいなあー(ちと遠いけど)。酸ヶ湯は雪でダメかなー。ワクワク。

念のため断っておくが,あくまでも主目的は地質調査と岩石サンプリングである。これをやるために行くのである。これ,ホント。

 

2006220()

トップページに示したように,奥三河で行っている研究の成果の一部が新聞で紹介された。読売には会見翌日に早速掲載していただき,中日と朝日には大きく扱って頂いた。これら3紙には身近な地学を社会に広げる手助けをして頂いた。今回担当していただいた記者さんには感謝している。

高密度サンプリングFT年代測定の結果,設楽火成複合岩体は1500万年前に短期間のうちに形成されたらしい。ここで「短期間」とは,コンベンショナルな放射年代測定法では識別できないほど短期間のうちに,という意味である。この岩体からは従来様々な年代値が報告されており,研究者によって年代幅の推定に大きな違いがあった(それでも私を含む多くの研究者は多分1500万年前頃だと推測していた)。今回,膨大な年代データを得ることができ,多くの研究者の推測がサポートされる結果になった。層序に沿って徹底的に測定したので,設楽岩体の年代はこれで決まりだろう。

設楽岩体の下位にある砕屑岩(北設亜層群)についてもFT年代を得ることができた。北設の上部(門谷層)FT年代は1750万年前頃を示した。北設の年代は私を含む多くの研究者が前期中新世と考えているが,始新-漸新世を主張する研究者もいる。今回の測定で,少なくとも北設の上部が下部中新統であることは確定した。残された課題は北設下部の年代決定である。下部にはテフラが少ないので放射年代測定は容易ではない。また粗粒なので微化石や古地磁気層序もあまり期待できない。砕屑岩の年代測定を試みるか,無理矢理にでも微化石を検討するか,それとも新手法を考えるか。。。 あ,そうだ,アレが使えるかな?

一度手をつけた仕事である。最後まで徹底的にやりたい。

 

2006219() <自宅にて執筆>

NHKで「気候大異変」というスペシャル番組が放送された。昨夜が1回目で,今夜が2回目。いま見終わったところ。地球温暖化の進行に伴って引き起こされる様々な異変を予測するという内容。地球シミュレーターを用いた最新のシミュレーションや世界各地における最近の環境変化などの紹介も含まれており,興味深い番組であった。オリンピック終了後,再放送されるだろうから,見逃した人はチェックするとよいだろう。

ただ,少しだけ不満が残る(だからコレを書く)2回目の最後にナレーターが次のように言った。「私たち人類に地球を救うための英知はあるのでしょうか」「地球の危機は刻一刻と迫っています」。

NHKさん,この最後のフレーズは大袈裟ではないですか。地球気候が温暖化しても地球は滅びません。危機に瀕するのは生命界,特に人類であると言うべきだったのではないでしょうか。

むかし“Save the Earth”というスローガンがあったが(最近はさすがに聞かなくなった),番組の最後の主張はまさにコレと同じ。地球大紀行や地球大進化といった良質な番組を制作してきたNHKがこんなことを言ったので,少し驚いた。地球史を少し知っている人は,こんな大袈裟な言葉を絶対に口にしない。

学生さんの中で,地球環境変動史を概観した上で現在の温暖化の本質を探りたい人は,前期の私の授業「身のまわりの地球環境科学」(1年生向け)をどうぞ。

 

2006215()

卒論発表会が昨日行われた(明日もある)。昨夜は研究室打ち上げで,しこたま飲んだ。 ん,なぜ俺が飲むんだ?

我が研究室の学生諸君はみんな元気に発表できた。じゅうぶん練習を積んで本番に臨んだため,発表はまあまあ上手くいったと思う。1年間の研究成果を10分という短い時間で非専門家にわかるように説明する。これが如何に難しい作業であるか,身をもって理解できたと思う。

仕事の成果を非専門の人(つまり素人)に説明するという機会は少なくない。専門用語を使わずに仕事の本質を理解してもらうように説明しなければならない。そして相手の納得を得,「わかる」嬉しさを共有する。これができるのが本当のプロだと私は思う。難しい専門用語を駆使して相手を煙に巻く(そして偉ぶる)ことを得意とする人がいるが,それはプロではない。

質疑応答はひどかった。質問に対する回答がチグハグだったり,ひどく冗長な回答だったり。。。 学生諸君もよくわかっていると思うが,敢えて主張しよう。「討論」は一夜漬けで何とかなるようなものではない。その意味で10分間の「発表」とまったく異なる。相手が何を知りたがっているのかを瞬時に判断できる力。一言でも短く,本質を凝縮した歯切れの良い説明ができる力。適切な日本語を使いこなせる力。そうした力を日々の努力で培っていくしかない。授業やゼミで積極的に討論しようと意識する。また,それ以外の場面でも相手に対して事実や自分の意見を論理的に伝えるように意識する。人の数だけ意見があることを理解し,相手の意見に耳を傾け,それが自分の意見と同じときはそう認め,違う場合は(相手が先生であっても)きちんと違うと言う勇気を持ち,自分の意見をわかりやすく説明する。

学生諸君,今回の経験を忘れないでほしい。

 

2006213()

今年も東北地方に出かける機会が少なからずありそうである。今年はまず,西津軽(青森)の日本海沿岸の温泉を攻めたい。学生時代にフィールドにしていたときは温泉にそれほど興味を持っていなかったので,この地域(津軽)が日本屈指のストロングな温泉郷であるとは知らなかった。大変もったいないことをしていたと思う。青森の次は山形を攻めたい。山形も学生時代を過ごした街だが,蔵王温泉くらいしか記憶に残っていない。山形には講義で行くことになっているので,レンタカーを借りて攻めまくりたい。あと,ぜひ入りたいのが岩手の国見温泉。

温泉を攻略するために調査フィールドを選んでいると思われてしまうかもしれないが,はい,そうです()

愛知には東北のような濃い温泉はないが,奥三河で泉源探索をしてみたい。沢沿いの露頭の割れ目から冷たい鉱泉がちょろちょろ自噴していることがある。そういう鉱泉を子供用プールに溜めて野湯に興ずるか(郡司スタイル?),アビルマンになるか。。。

 

2006210()

いま午前2時をまわったところ。これから帰宅するのではなく,いま出勤したところ。イツキ君の夜泣きのおかげで,今日はこれからお昼まで10時間も研究時間が確保できた! と,前向きに考えよう。

今日夕方の会議,確実に寝るな。。。

 

200628()

「教員個人の研究活動等に関するアンケートについて」というのが財務委員会からきた。またか,という感じ。こんなアンケートにまともに答えていたら貴重な時間がなくなってしまうので,いつものようにさらっと流す。

ただ,「本学の科研費応募率は○○.○%で,全国教員養成系11大学中第10位です。応募率を上げるための具体的提案があればお書き下さい。」という項目にはピンときた。鋭く反応した。日頃抱いている思いと意見を20行にわたってマシンガンのように書いた。過激すぎてここでは紹介できない。しかし,私の性格を知っている人ならば,だいたいどういう内容を書いたか推測できるだろう。

それにしても,具体的な数値となって愛教大の研究アクティビティーの低さが示されると,本当に悲しくなる。結局,組織は「人」で決まっちゃうんだよね。。。

 

200627()

朝早く大学に来ると,自然科学棟の階段,トイレ,廊下などの照明が煌々と点けっ放しにされていることが多い。夜中誰もいないのに浪費される電力。特に階と階の廊下は点けっ放しにされていることが多い。省エネの意識が希薄なのだろうか? 財政難のなか,無人のトイレや廊下を明々と照らすような愚はやめた方がよい。前にも書いたが,センサー付きの照明システムにすればこの問題は解決される(新しくなった第一共通棟のように)。初期投資は必要だが,長期的に見れば得策だと思うのだが。。。

と書きつつも,私も部屋を留守にするときに明かりを点けっ放しにすることがある。。。 反省。こまめに消すようにしよう。

 

200626()

郡司 勇氏の『秘湯,珍湯,怪湯を行く!温泉チャンピオン6000湯の軌跡』(角川)がいい! 相変わらずの郡司節炸裂だ。特に「珍湯」と「怪湯」の記述が興味深い。強烈アンモニア臭漂う湯とは一体どんなものなのだろう? 湯口から暴発する湯とは一体? ああ,体験したい。ゾクゾクする。かなり怪しい誘惑に負けそうな感じ。。。

ソウル大の黄禹錫氏による捏造問題。捏造のみならず研究費の不正流用(横領か?)の疑いも出てきたようだ。こうなると研究者のモラル云々を越えて重大な犯罪である。関係者への口止め料として使われた可能性もあるという。何考えてんだか 日本の「珍湯」にでも入って人生を見つめ直しなさい,って言いたい。

 

200623()

なんで今まで気づかなかったんだろう!!

これが本当なら,えらいことである。アジアが大変だ。さっそく検証だ! 東北大作戦2006

設楽もいよいよ集大成。これは奥三河大作戦2006

 

200621()

先月も書いたが,NHKの「プロフェッショナル」が面白い。とても参考になる。いつも考えさせられる。また,これを見ると勇気が出る。

ここ23年間,研究のことでいろいろ悩んでいるが,何となく晴れそうな気がする。今の私には雑念が多すぎる気がしてきた。俺は何者か? 結局俺はどういう方向に行きたいのか? 雑念を振り払うとクリアになる気がする。本物のプロとして生きたい。

 

2006131()

昨年10月初めにスパムメール撃墜のソフトを導入してから約4ヶ月経った。この期間に処理されたスパムは約3500通である。1日平均約30通のスパムが引っかかったことになる。このソフトを導入してからメール処理の効率が大幅に向上した。メールの選別という無駄な作業に時間を割く必要がなくなった。それが本来あるべき姿なのだけれども。

ただ,このソフトは完璧ではなく,たまにスパムではない正常メールをスパムだと勘違いしてスパムフォルダーに送ってしまう。これをやられると厄介なのだ。面倒なので確認作業を少し怠ると,そのうち膨大なスパムメールの海の中から正常メールを探す作業をしなければならなくなる。これこそ時間の浪費である。

 

2006130()

ヒカルのインフルエンザはすっかりよくなった。早い! 発症後直ちにタミフルを服用したのがよかったのだろう。

私はというと,,,インフルエンザではなく風邪をひいてしまった。金曜夜,自宅に帰った後に発症した。下に書いたように,絶対に感染しないように注意していた。高級マスクもしていた。手洗いも,うがいも,部屋の加湿もきちんとしていた。どんなに注意していても,やっぱり引いてしまうものなのね。130円の高級マスクじゃ効果がないらしい。

風邪をひいて何が嫌かと言えば授業なのだ。特に講義はほとんど話しっぱなしなので,風邪で痛んだ鼻と喉への負担が大きい。おまけに黒板のチョークの粉,あれがイヤなのだ。ジュクジュクした擦り傷に砂を吹っかけるようなもので,たいへんよくない。なお,授業を除くと,仕事はほぼ通常通りできる。

でも,なぜインフルエンザではなくふつうの風邪なの?? ねえ,どうして? 誰か教えて。

 

2006127()

愛知県にもとうとうインフルエンザ警報が出た。大変だ,と思ったら,うちのヒカル君もかかってしまった。幼稚園で流行っているとのことなので,そこで感染したとしか考えられない。

私もいま感染すると学生たちに与える影響が大きいので,絶対に感染しないように注意している。130円の高級マスクを予防のために装着している(ん,ぜんぜん高級じゃないって?)。手洗いを頻繁に行っている。なるべく人込みには出ないようにしている。

風邪をひいている人,インフルエンザに感染している人は,人前ではマスクをしてほしい。これはエチケットである(エチケットマスクという言葉もあるらしい)。私の前では絶対にマスク着用! 私が感染すると家庭が大変なことになるのだ。

 

2006123()

センター試験で今回から導入された英語リスニングテスト。ニュースでは全国で450人超の受験生がトラブルに巻き込まれたと言っているが,それは試験開始後に発生したトラブルだけである。あまり詳しく言えないが,試験開始前(動作確認時)に発生した機器不良も多い。総計を出すと大変な数になってしまうので,センターは公表を控えている(=隠している)のかもしれない。

ICプレーヤーを製造したのは我が国でポータブルプレーヤー開発の先頭を走ってきたあの会社である。一体どんな確認作業を行ったのか? 単純な機器なのにこれほど多くの不具合が生じるとは。。。技術力と品質管理能力を疑ってしまう。このメーカー,今後叩かれるだろう。来年は「○○○ニッ」や「ャー」などの製品に変わったりして。いや,そんなに簡単に変わらない構図になっているか。。。

 

2006118()

いろいろ書きたいことがあるが,時間がないので簡単に。

(1) NHK 「プロフェッショナル」

面白い! 初回,第2回と見たが,たいへん示唆に富む内容で参考になっている。「プロジェクトX」も面白かったが,それ以上にいい。現役バリバリでやってる人間の描写は刺激的だ。俺もやったる!

(2) 兵庫県南部地震

もう11年か 神戸で被害調査を行ったのがついこないだのように感じられる。

(3) 住宅の耐震調査

全国的にあまり進んでいないとのこと。行政の補助が不足していると多くの評論家は言っている。確ゥにそれもあるだろう。しかし,たとえ「補助しますよ」って言っても事態はあまり改善されない気がする。補助や助成の問題ではなく,意識の問題ではないかと私は思うのだ。「自分は大丈夫」「うちは大丈夫だろう」「ここは大地震が起こらないのでは」といった根拠のない思い込み。これが問題ではないか。地震と震災,そして耐震に関する基本的な教育を老若問わず国策として行うべきであると私は考える。

(4) ライブドア問題

勝手にやってろ,ってな感じ。

 

2006116()

先週末はFT研究会に出席するためにつくばに行った。津軽のFT年代とマグネ結果(中間報告的なもの)を発表した。私にとって自分の発表はあまり重要ではなく,大事なのは情報交換と巡検(施設見学)。防災科研の大型耐震実験施設や大型降雨実験施設を見学し,その大きさに驚いた。降雨施設は水道代が大変だろうなー。防災科研が兵庫県に設置しているという実大3次元振動破壊実験施設(長い!)も見てみたい。また,国土地理院の「地図と測量の科学館」も見学した。

つくばの後はフィールドワークのため房総へ。移動中,猛烈な雨に見舞われ,恐々と高速道を運転。鴨川に一泊。フィールドの目的はテフラ調査。

せっかく千葉に行ったのだから,やはり房総の温泉に入りたい。昨年5月に房総の温泉巡りを行ったばかりだが,もう一度黒湯に入りたい。ということで今回は濃い黒湯でマニアには知られる青堀温泉(富津市)へ。これが実は今回の旅行の最大の目的だったりして。。。

青堀温泉のホテル静養園。玄関前に泉源(源泉井戸)がある。生ぬるい源泉が垂れ流しにされていた。黄金色で僅かに硫化水素臭。口に含むと塩辛い。成分約17g/kgの濃い湯である。私が行ったのは午前中で風呂掃除の直後であった(毎朝湯を抜いて掃除を行うとのこと)。湯船に湯をためている時に行ったので極めて新鮮な湯を楽しむことができた。風呂は内湯と露天の2つ。透明度は約20cm。加熱かけ流しで,薬剤による殺菌は行っていないとのこと(加熱殺菌)。噂どおり,湯口では泡立っていた。たいへん美しい光景であった。

帰りはアクアライン・ベイブリッジ経由。濃い温泉の後だったのでドライブ疲れた。

さあ,青堀でもらった温泉パワーを使って,今週もバリバリ仕事しよう!

 

2006111()

安城コロナは昨年末にリニューアルオープンしたが,コロナの湯もそれに合わせて改修された。といっても浴室はそのままで,建物入口や入退場システム,そして料金が変わっただけ。あと立派なサウナ(別料金)もできたらしい(私はまだ使っていない)

料金が値上がりしたのは納得できない。風呂は何も変わっていないのだ。従業員サービスだって以前と何も変わっていない。値上げの理由がわからない。

愚痴を言いつつも,やっぱり近くにあるという便利さから行ってしまうのだな。。。 昨夜も急に入りたくなり,家族で行ってしまった。少し疲れが取れるかと思ったが,ダメ。今日も背中が痺れている。愛知の湯ではだめらしい。きっと古遠部で一晩中トドになれば楽になるんだろうなー。ああ,青森に行きたい。青森,アオモリ。。。

 

2006110()

体がガタガタである。腰から背中にかけて痺れを感じる。肩こりもひどい。正月が明けてから毎日,休日も返上してデスクワークばかりやってきた。正月に蓄えた温泉パワーも使い果たした。パワーが欲しくて昨日の夕方,久々に木曾岬温泉に行き,砂利風呂で爆睡した。それでも体がきつい。公園の高鉄棒にぶら下がり,重力によって体を伸ばしても,やっぱりきつい。誰かに揉んでほしい。

いま,仕事にやっと一区切りついたので,久々にこれを書いている。おっと,忘れていたが,新年おめでとうございます。

正月は西会津のさゆり温泉(ロータスイン),会津若松の神指温泉(ウェルサンピア会津),会津本郷温泉(湯陶里),長野の保科温泉(永保荘),そしていつもの尾張温泉(東海センター)を楽しんだ。といってもロータスイン(露天)と永保荘と東海センターを除くとハズレ。

ウェルサンピア会津の湯は塩素臭しかせず,しかも信じられないことに温泉分析表をポスターで隠すという許し難い行為が行われていた。すごい混みようだし,ところ構わずタバコを吸う人も多く空気が汚いし(会津ってこういうの多いんだよね),本当にひどかった。評価するに値しない。もう二度と行くことはないだろう。

湯陶里も塩素漬けで,人も多く,ゆっくり楽しむことができなかった。ここの脱衣所は非常に狭く,会津の大男達が素っ裸で身動きできなくなるというトンデモない状況であった。混むのわかってんだから,入場制限かけろよ! 露天風呂の湯は半循環で多少はマシだが,湯(硫酸塩泉)にこれといって特徴はない。ここの休憩室も空気がたいへん汚い。ここも,もういいや。

今回の帰省でとても残念だったのは,三島町の早戸温泉「つるの湯」に行ったが開館時間を過ぎていて入れなかったこと。元日に行ったのだが,元日だけ15:30までとなっており,16時頃に到着した私たち家族は極上湯を目の前にしながら入れないという悔いを千載に残すような思いをした。せっかく行ったのにー! その日はショックで他の温泉に行く気にもなれず,実家の寒くて狭い風呂で涙した。こんな出来事で始まった2006年,ちょっと心配。。。

3日に会津を出発し,その日のうちに愛知に戻る予定だった。しかし上越・北信地方で大雪に見舞われ,その日のうちの到着は無理と判断。ものすごい積雪。妙高高原ではサービスエリアの建物がほぼ完全に雪に埋もれてしまっていた。3日の時点で約3mの積雪であった。上信越道の渋滞が激しく,やっと長野市に着いたのが夜7時。その先の長野道では雪で事故発生という情報。こりゃもうダメだ。帰れない。ということナ急遽長野に宿泊することに。前から一度泊まってみたかった松代温泉に電話するも,当然のごとく満室。こういうときはあの宿だろう,ということで,永保荘に電話したらやっぱりOK。永保荘はちょうど1年前に利用した。湯はあまり好きなタイプではないが,安いし,かけ流しでもあるので,街中のビジネスホテルに泊まるよりは楽しい。コンビニで買ったパンやおにぎりが家族の夕食となり,あとは温泉を楽しんだ。

4日の午後にやっと愛知に着いた。疲れを癒すために東海センターに行ったが,ここもすごい混雑。私の特等席である露天風呂の熱い湯口前も先客に占領されていた。洗い場にも行列ができている。しかし,なぜかこの風呂に入ると安心する。

昨日は木曾岬温泉。やっぱ,木曾岬はグレートである。洗い場の排水溝の詰まりがますますひどくなっていて,初めて来た客はビックリしただろう。施設はもう限界と思われるが,この湯の力は濃尾平野では突出している。まだ木曾岬に入ったことのない温泉ファンは今のうちに味わっておくべきだろう。次に地震がきたら消滅するかもしれない。