ざっき2008-2009 (日記という噂も...)  無断転載を禁じます Copyright © 博幸 / Hiroyuki Hoshi

 

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20091226()

昨夜の飲み会で少々飲みすぎてしまい(変な日本語...),かなり眠いのである.しかし美味い酒で会った.エリン,おめでとう!

夕刻,マグネ部屋のスピナー磁力計のパソコンを交換しようと思ったら,パソコンが絶不調! 結局,古いWin98に戻した.3時間無駄になった.あほらし.

明日はタイヤ交換,年賀状印刷など,年末年始の恒例行事を一気に済ませてしまおう.そして月,火にマグネ測定を行い,多分それで今年の仕事は終わり.おっと,終バスの時間!

 

20091223()

研究室新メンバー

3年生が6名配属された.本学地学領域では1研究室に最大6名という決まりになっているので,最大許容数がやってきたのである.勿論少ないよ閧熨スいほうがワイワイできて楽しい.飲み会も盛り上がる.「数は力」というのもある意味正しい(意味不明).しかし,教育面では実に大変なのである... 研究テーマ決めがポイントになる.それぞれにまったく違うテーマを持たせると大変なことになる.ある程度共通した研究目標,あるいは共通のフィールド,そういう共通性を持たせないといけない.そうしないと,私が本当にタイヘンなことになる.

過去にやっちまったのである.6名それぞれに違うテーマを与えてしまったのだ.やりたい研究はたくさんある.だから多くの学生が来てくれると非常に嬉しいし有り難い.だから調子に乗って()あれこれとテーマを与えた.しかし,体が悲鳴をあげた.けっこうボクは責任感が強いので,いい加減な研究で終わらせたくないのよ.指導に励んだ.自分の時間が取れなくてイライラもした.ボスがイライラすると学生の調子も上がらないものである.「こんなに頑張ってんのに,なんだ学生は一体!」と正直思ったりもした.悪循環.その年は何とか乗り切ったが,多数の学生を指導する困難さを身をもって学んだ.学生指導は難しい.

やりたいテーマはいっぱい...でも来年はたくさん海外に行きたいなー.いい加減に書かないと賞味期限切れで腐ってしまうデータも溜まってるんだよなー... さ,どうしよう.

科学者たちの奇妙な日常

先週SFOから日本に帰ってくる間にこんなタイトルの本を読んだ.口語体でフランクに書かれ,行間も広い本()なので,あっという間に読了.まあ,そうね,面白かった.研究というものに憧れる若者には読んでほしいと思う.だが,この人,ちょっと肩に力が入りすぎてるんじゃないの?とも思った.化学系(実験系)の人ってそういう傾向あるのかね? 本学でも化学系の学生の悲惨な,,,いや,称賛に値するほど頑張る話をよく聞くし.私はこの本の定義によれば調査系.しかも基本は一匹狼系.気楽に,科学を楽しみましょう,ね.

と言っても,決してラクなわけではないですよ星研は.学生諸君,くれぐれも誤解しないでくださいね.

クリスマス

明日は24日.しかしヒカルは夜に空手の練習があるという.25日は卒業生のタベ,そう,あのタベが主催()する忘年会@名古屋.ヒジョーに楽しい飲み会になりそうである.ということで,我が家のクリスマスの夕食は1日早めて今夜行うことになった.さ,帰ろ.

 

20091216()  <出張中>

今日のGP関係セッションはオーラルが中心だった。

明日の便で帰国するので,Old Navyの隣のスーパーマーケットでお土産を買った。イツキとヒカルにはいつものように怪しげな()お菓子を買った。AGUの会場で鉱物も買ったので,子どもの分はこれでいいだろう。明日は朝だけポスターセッションに顔を出して,会うべき人と会ってから空港に向かうつもり。

 

20091215()  <出張中>

朝4時30分。早起きではなく,眠れなくなりずっと起きている。昨夜11時頃に寝たのだが,1時間ほどで暑くて目が覚め,それから眠れなくなった。今日1日は眠気との戦いになるだろう。発表は昨日終わったので,今日はだいぶ気楽である。

昨日のポスター発表はお客さんがそこそこ来てくれて,ディスカッションでも言いたいことは大体主張でき,失敗ではなかった(大成功と言うわけでもないのだが)。コアタイムが午前中だったのが少し残念。午後ならばビール片手に楽しいディスカッションができたと思う。

私のポスターの隣ではW. D. MacDonaldさんが漸新世火砕流堆積物の古地磁気と放射年代の結果を発表していた。もうおじいさんなのだが,奥さんと一緒に来ていた。学生時代に回転運動の評価に関する論文を読んだことがある。お互いの研究について議論することができた。磁力計は何を持っていると聞かれたので「ションステッドのスピナーと夏原技研のスピナー」と答えたら,「おー,あの古い(ションステッド)スピナー,まだ動いているのか!」と驚いていた。確かに古い。私も驚きである()。最近は使ってないけど。。。

日本国内では,古地磁気を用いた地域地質やテクトニクスの研究をする人はもう数えるほどしかいなく,絶滅危惧種にリストアップされている()。しかしこの会場に来て,同じような興味を持って研究している人がまだかなりいることを認識した。勿論論文を読めばテクトニクス研究をしている古地磁気研究者が多数いることはわかる。しかし,やはり直接話をして,同じような問題意識を持っていることがわかると非常に嬉しい。AGUには久々に来たのだが,日本国内の学会よりも得られる刺激はとても大きい。

AGUのポスターボードは横長である。この横長というのはとてもいい。通路の幅も4 mほどある。日本の学会でこれを期待するのは無理か。。。せめて幕張の連合大会はこれと同様にできないものだろうか。

ポスターの大きさ,形は人によって様々だが,中には縦長のポスターを作ったり(なぜ?なぜ?),わずかA4サイズの紙切れ1枚を張っているだけの人もいたり(なぜ?なぜに??),世界には理解不能な研究者がいるのである。実に面白い。

最後に私にとってbad newsがひとつ。前政権時代に経済対策()で創設された海外派遣事業(補正予算の)に応募していたのだが,不採択であった。当初の計画では5年間にわたり何度も募集することになっていたので,何度も出し続ければそのうち当たると思っていた。しかし,政権が変わり,この事業は大幅にカットされた。今年度のたった1回の募集で事業終了。。。チャンスは1回になってしまったのである。来年度以降の本予算で若手研究者の支援策が厚くなればいいのだが,これまでの新政権の状況を見ると無理そうである。非常に残念である。

()

案の定,今日は眠かった。長い一日だった。今日は大物研究者のオーラル発表が多かった。ヨーロッパ人のcyclostratigraphyの発展は眼を見張るものがある。

今日も基本的にGP (地磁気・古地磁気)セクションを中心に見て回ったが,一度だけ別セクションに糸魚川-静岡構造線の探査の話(オーラル)を聞きに行った。予想通り()閑散としていて,しかも聴衆の8割は日本人(苦笑)AGUでする話ではないなー。他人のことはあまり言えないが()

中国人研究者の発表が多かった。しかしポスター会場では中国人研究者のキャンセルも多かったようだ。ポスターが貼られていないのである。いわゆる「張り逃げ」ならまだしも(),こんなにキャンセルが多いのは作為的なものを感じる。まあ噂通りである。アブストを提出しただけでAGU発表という「業績」を作ってしまうのだろうか。たまたま話しかけた中国人研究者(チベットの古地磁気を発表)は,見事なほどに英語を話せなかった。それなのに彼曰く「おまえ(私のこと)はチベットに行ったことがあるか? ない? それなら我々の手伝いに来ないか?」(傍にいた別の中国人の通訳による)。一体どんな神経をしているんだろう。

大学のサーバー(ウェブメール)になかなか接続できなく,イライラした。こちらの問題ではない。明らかに大学側の問題である。回線が細すぎるのではないか。帰国したら至急改善ほしい旨を情報処理センターにお願いしよう。

そうそう,ホテルの部屋の臭いであるが,多分シャワー室の排水口からの臭いである。トラップが付いていないようだ。下水管からあがってくる,あの特有の臭いである。このホテル,予約時には「朝食付き」になっていたのだが,実際には朝食が付いていなかった(コーヒーのみ)。はやり安ホテルには安い理由があるのである。

今日は早く寝よう。

 

20091213() <出張中>

いま成田で乗り継ぎ待ち。NW326便の搭乗まであと1時間ある。目の前でローマ行きアリタリア航空機がゲートを離れようとしている。

今日は中部空港まで家族が見送りに来てくれた。風が強く,デッキであまり遊ぶことができなかった。イツキは「父ちゃんバイバイ,父ちゃんがいなくなって嬉しいよ」と言う。半分冗談で半分本気なのかもしれない()

中部から成田へ飛行中,雲海から突き出した富士山がきれいだった。伊豆大島はカルデラ地形と溶岩がよく見えた。房総半島の海岸では,小河川から流れ出した河川水(泥を含んでいるのでわかる)が沖合に流れている様子がよく見えた。やはり機上からの眺めは楽しい。しかしこれから乗る326便は勿論アイル席。よく寝られるといいのだが。

(サンフランシスコ)

飛行機はかなり南を飛行したようだ。今回乗ったA330には座席に液晶画面が付いていて,好きなときに映画や音楽,飛行ルートなどを見ることができた。

SFOに到着し,バートで市内へ移動。今日は特に予定がないので,荷物をホテルに預けるためにノブヒルを登る。キツイ坂道。荷物を預け,マーケットストリートまで戻って,1日フリーチケットを購入し,ケーブルカーでフィッシャーマンズワーフへ。それから歩いてPier 39に行き,その辺をうろうろし,Muniの路面電車で再びマーケットストリートへ戻る。それから今度は別のケーブルカーで坂を上りチャイナタウンへ。中国人の熱気がすごい。簡単な昼食をとる。もう特に見たいものがなくなったので(基本的に市内観光はあまり好きではない;岩石や地層なら時間を忘れて見るのだが),モスコーニセンターに行きレジストレーションを済ませる。昔は分厚い電話帳のようなアブスト集を貰えたのだが,今は薄く,あまり役に立たない冊子だけ。モスコーニは巨大である。それから再びホテルに戻りチェックイン。部屋がすごく臭う。この臭い,私は何とか耐えられそうだが,耐えられない人もいると思う。所詮安宿なので。。。インターネットに接続できる環境にするために無線設定をいろいろ試し,やっと接続。夕方,再びモスコーニへ行き,アイスブレーカーでビールを頂く。この人の多さは何だ! ほろ酔い状態で夕食へ。タイレストランで小エビのチャーハンを食らう。そしてホテルへ戻り,シャワー,荷物整理などをし,やっと寝る準備が完了。そして今,これを書いている。明日はポスター発表。こっちの人と会う予定もある。疲れそうだ。さて,寝よう。長い一日だった。

 

2009128()

「坂の上の雲」がNHKで始まった.だいぶ前から放送を楽しみに待っていた.第2回まで放送されたが,期待を裏切らない素晴らしい出来である.やったぞNHK これなら受信料を快く払える().原作を読んでいない人は絶対に読んだほうがいい.原作を読まないで番組を見るよりも,読んでから見たほうが何倍も楽しめるはず.

維新直後の「できる若者たち」の躍動が活き活きと伝わってくる物語である.この物語を見ていると「俺もやったる!」という気持ちになる.単純だが,それでいいと納得している.近頃は何だか暗いニュースばかりで閉塞感すら漂っている感じがするが,こんな時こそ前向きに考える必要がある.今の時代を生きる若者に必要な物語.それにしても,たった100年前なんだよね,この時代.国も人間も,たった100年でこんなにも変わってしまう.

 

2009124()

明日は幼稚園の生活発表会.8時に幼稚園集合.イツキは何を見せてくれるか.楽しみだ.

 

2009123()

数日間twitterをやってみたが,どうも自分には合わないような気がしてきたので,やめた.

週末子どもと遊びたいので,ポスターを速攻で仕上げることにしたい.しかし今日も明日も授業 授業ばっか.

 

20091130()

今日は卒業生のsugisaki君が来てくれた.久々に会った.元気に高校教師生活をエンジョイしているようだった.新米ゆえに「恐いもの知らず」のチャレンジができるだろう.やりたいことを積極的にやればいい.

そろそろAGUのポスター作りに取り掛かりたいのだが時間が取れない.「時間は作るもの」とよく言われるが,作りたいがどうしても作れないときもあるのよ.ポスターは面倒.文章を最小限にしよう.明日こそ!

twitterというのがある.「何を今さら!」と言われそうだが,あの「れんほう」もやっていると知り,今さらながら始めてみた.例のごとく更新は遅いと思うが,この雑記よりはこまめに書けると思う.使い方をまだよく知らない.勝手に友達を作ればいいのか? そんなに簡単に友達を作っていいのか?? シャイだからな().誰かtell me, please

 

20091119() <主張先にて>

都内での長い夜.酒を飲んで寝てしまうのもいいが,秋の夜長(もう冬か?)はレイトショーの映画で観るのがいい.

『沈まぬ太陽』.5点満点で評価すれば4点というところか.あと1点は3時間超の上映時間でもこの大作にとっては短すぎるということ.休憩を2回入れて5〜6時間が必要だ.原作は文庫本にして確か5冊にも達する.5〜6年前,いやもっと前だったか,一気に読んだ(当時,山崎豊子作品に没頭していた).それにしても渡辺謙の存在感はやはりすごい.

原作で書かれていたカラチのゴキブリの描写がなぜか非常に印象に残っている.しかし映画には含まれていなかった.テヘランやナイロビも映画では簡潔.御巣鷹の扱いは非常に難しい.原作をまた読みたくなった.

 

20091117()

行政刷新会議が各省庁の事業をズバッと切っている.文科省管轄の科学研究関係の予算にもバッサリとメスが入れられた.自分に関係する予算を削ると言われて嬉しい人は誰もいない.しかし,見直しを必要とする事業が多いのも事実.今回の事業仕分けや仕分け人をまるで悪者のように言うメディアや人がいるが,私は今のところ今回の取り組み(公開での仕分け作業という試み)に対しては好意的な受け止め方をしている.今回の仕分けですべてが決まるわけでない.むしろ,今回の仕分け結果について私たちがどう考え,どのようなアクションを取るのかが問われているように思う.

 

20091116()

朝,何か書こうと思ってこのファイルを開いたのだが,開いた直後に次々と学生やお客さんが来て,いつの間にかお昼になった.時間が取れない.もうやめた.

 

2009116()

済州島から戻ってきて,やっと研究時間が取れると思っていたら,何だかんだと雑用が入って結局先月とあまり変わらない状況が続いている.時間は自分が作るものわかってはいるんだが.

済州島では観光に力を入れた()T川が申し込んだ1日観光ツアーが大当たり! 自分たちだけでは絶対に行かない(知らない)であろう場所に行けた.島の西半分の主要スポットは見たと思う.悪徳商法の観光果樹園にはビビった.

肝心のシンポはまあ,予想していた通り.IODPセッションは沖縄トラフやガスハイドレートに入らない発表をまとめてやったようなもの.発表者のディシプリンが違いすぎるので活発な議論は期待できない.しかし沖縄トラフの研究の動向がわかって個人的には良かった.GSKの一般発表も見たかったが,シンポの前日にほとんどやってしまったらしく,まったく見ることができなかった.

シンポ翌日は巡検.大勢の参加者を予想していたのだが,私が参加したコースはたった5().しかもパーマネント職は案内者のHyunさんと私だけ後から聞いた話だと,学会に巡検をつけたのは今回が初めてだという.多分,私とT川が参加しなかったらキャンセルされていただろう.しかし! この巡検は大変良かった! 何といってもHyunさんの人柄がいい! 巡検後には海岸の田舎食堂でイカ刺しとビールをご馳走になった.「アルク」「ギンザ」「キョート」「オーサカ」「キタアルプス」など,知っている限りの日本語を披露してT川の笑いを取ろうとしていた.彼が日本に来たら今度は私ができる限りの歓迎をしよう.江原大学校の院生諸君(Shin君とWang)も良かった! 巡検後に私とT川を車でいくつかの露頭に連れて行ってくれた.途中,彼らの友人の院生も合流し,一緒に露頭を見て回った.日が落ちて暗くなるまで見て回った.そして西帰浦の街まで私たちを送ってくれた.韓国の人々は本当に世話好きだと感じた.たいへん感心した.ぜひ見習う必要がある.江原道には確か有名な観光地(山,名前を忘れた)がある.今度行ってみようかしら.Shin君は多分またお世話してくれるだろう().なお,巡検の報告を地質学会ニュース誌に投稿することになっている.地質情報はそちらを見てD

済州島には初めて行ったのだが,大好きになった.食事も最高! 来年また行くことになる可能性が非常に高い()

 

20091022()

教育実習生の研究授業を見るために一昨日は蟹江に行ったのだが,今日は弥富の小学校に行った。午前中,3人分ぶっ続けで見たので少し疲れたが,学校側に給食を用意してもらってエネルギー飛球。実習生のために,受入校には大変よくしてもらっている。

弥富からの帰り,少し回り道をしようと考え,弥富からずっと名鉄で帰ってきた。車内は客がチラホラ。電車は3500系。弥富からしばらく単線で,枕木もほとんどが木で,田舎のローカル鉄道という趣だ。

メチャクチャな生活が続く。心身ともに疲れてきた。。。少し熱っぽいようだ。ちょっと待ってくれよ。。。いまインフルに罹ったら来週チェジュ島に行けない! それだけは勘弁。

 

20091019()

科研費の申請書を書き終え,やっと済州島シンポのことを考えられるようになった。予定されていた29日の観光ツアーは参加者少数のためキャンセルされたとの連絡が! 楽しみにしていたので残念。しかし,せっかく行くのだから学会の部屋の中だけで終わっては面白くない。やはり観光もしたい。バスを利用して勝手に観光しようか。しかし私は韓国語がまったくわからない。多分英語は通じないだろう。久々に身振り手振りだけのコミュニケーションになるかもしれない。それもまた愉し()。一緒に行くことになっている院生T川さんは少し韓国語を話せるらしい。大いに期待!

31日には火山岩主体の巡検に行くことになっている。向こう側からそれについて何の連絡もないのでちょっと心配。本当にやるのか? 向こう側の人は呑気なのか,それとも大忙しで連絡できる状態ではないのか?

シンポは古応力の話で申し込んでいるが,韓半島の回転運動について何だか面白そうな話ができそうなので(私が大きな勘違いをしているという可能性もあるが…),内容を大きく変えてマグネの話を半分くらいしてやろう。今すぐにでも韓半島に行って地質を調査してみたい気分

明日は朝から蟹江の教育実習校(小学校)。その後,午後は次世代支援の会議。夕方からはゼミ。山形からマグネ測定のために学生さんも来る。明日は済州島シンポの準備ができないだろう。プレゼン,大丈夫なのか?

 

2009102()

 「基礎地球科学A」という授業の初回。受講生は約70名(1年生)。去年よりも約10名増えた。授業中の私語も去年よりもひどいようだ。声が嗄れる。

 うれしいニュースが一つ。愛知県教採(中学校)を受験した2名の星研4年生,ともに合格という報告が届いた。快挙である。指導する側も一安心。

 11月21日()に小・中学生を対象とした教育行事「小・中学生のための地学野外観察会」を開催する。これは名古屋地学会と日本地質学会中部支部が共催で実施するもので(愛教大後援),岐阜県瑞浪の地層と化石の観察・採取という経験を通して自然観察眼を養い,地質学への興味関心も高めてもらうために企画したものである。詳細はここを参照してほしい。今回は事務的なバックアップがまったくないので,企画,広報,各種手配等すべて私がやることになる。これには正直言って参っているが,やるしかないのである。

 日常の授業,某小学校特別授業,某高校SPP,幼稚園PTA活動,東京の仕事,科研費申請,教育実習指導,済州島シンポ,それにこの教育行事。。。 綱渡りのような日々がしばらく続く。

 

2009101()

一年ぶりに雑記を再開.1年休んだのは特に理由があるわけではない.何となくだ.年々忙しくなって,気持ちの余裕が明らかになくなってきている.今後もまた,何となく長期中断することもあるかもしれない.

今日から後期授業が始まる.これから2限目の授業(理科研究)に行く.今週と来週,わずか2回の担当.1クラス約50名なので野外に連れ出すのも難しい.理想を実現させるために無理をして野外に行けば,その分のしわ寄せが研究と私生活を圧迫する.これ以上圧迫されると私はもたない.

(授業)

いま終わって研究室に戻ってきた.暑い!今日は気温が上がったのに,教室のエアコンは集中管理されていて使えない!

これから12月半ばまでは,まったく余裕のない日々が続きそう...体がもつか??

 

---(1年間の中断)---

 

2008101()

昨日,酒井均先生の訃報に接した。

酒井先生は私が大学2年か3年のときに山形大学に移ってこられた。その直前に地球化学関係の集中講義をされたことを覚えている。受講生の誰かに「同位体と同素体の違いは何か?」といった基本的なことを質問されたことを何故だかよく覚えている(その他の授業内容は覚えていない)。その後,富山・糸魚川方面への3年野外巡検(大巡検)にも同行された。飛騨帯や飛騨外縁帯の観察で山道を歩いたのだが,酒井先生は苦労しながらも私たちと一緒に歩いておられたのをよく覚えている。私が(どんな内容か忘れたが)伴先生の説明に対して意見を述べたとき,酒井先生が「私は星君の意見が正しいと思う」と仰ってくれたのを覚えている。あと,どんな用事で行ったか忘れたが私が酒井先生の研究室を訪ねたとき,酒井先生がPC98でパタパタと英語の文章を書いておられた。英語でスラスラと文章を書く人を初めて見たので,その時は大変驚いた。

あと,いつだったか忘れてしまったが,酒井先生から米国留学時の思い出話を拝聴した。ラボで実験機器を自作されたことなどを話しておられたと思う。別世界のすごい人だと思った。

直接研究指導を賜ったわけではないが,わずかな時間であってもそんな偉大な研究者に接することができたのは大変幸運だったと思う。心よりご冥福をお祈りします。

 

2008930()

15日間の東北出張が終わり,今朝,久々に研究室に来たら,あまりの埃の多さにビックリ.耐震工事のせいである.机や椅子,書類の上に白く埃が堆積している.これを掃除しなければ仕事ができない.ということで今朝は2時間かけて大掃除をした.

カネ不足のため「住みながらの工事」である.埃に加えて音や振動もすごい.ひどい研究環境だ.他の大学では引っ越しをして建物をカラにしてから工事をしているという.引っ越しは大変だろうが,そうすることで外装,内装ともリフォームできて工事後は気分よく仕事ができるだろう.「住みながらの工事」だと外装はきれいになるが内装は昔のまま.要するにひび割れた壁や床,塗装の剥げたドア,崩れかけた天井モルタルなどはそのまま残る.まったく気分がよくない.外装よりも内装を何とかしてほしいと私は思うのだが...

こんなところでも大学間格差が出ている.教育単科大学には耐震工事にも金が付かないのである.

 

200892日(火)

8月,9月はフィールドシーズン.今日もこれから長野へ.9月はウィークデイのうち大学に来られるのは今日を含めて4日だけ.その4日のうちに雑用や書類提出,学生の研究指導などをやらなければならない.目がまわりそうである.こういう予定を組んだ自分のせいなんだけど.

それにしても,1年も経たないうちに首相がまた突然の辞任.なんだかな〜.

 

2008811日(月)

オリンピックですよ,皆さん! 昨日の柔道内柴選手,そして今日の水泳北島選手,すごいじゃん!! 激烈カッコイイぜ!

何てったって内柴選手のコメントがいい! アンタ最高の父だよ.マスコミはつまらん政治家の話なんて無視して彼の言葉を何度もリピートで流せよ.息子の名前もいい! 同名の息子を持つ父として俺も鼻が高いぞ()

柔道の谷選手,残念! しかし選手として,妻として,母として,よくここまでやったと思う.一人の子どもを育てるだけでも本当に大変なことである.すごいことだと思う.

オリンピックはまだ始まったばかり.がんばれニッポン!! 俺も自分のするべき仕事をしっかりしなきゃ!

 

200886()

今日は地質学会@秋田のポスターを作ろうと思っていたが,雑用がいろいろ入って結局何もできなかった... そして明日から23日の野外実習.暑そうだなー.学生バテるだろうなー.事故んないといいなー.実習中も夜は雑用をこなさないといけない.

今は我慢の時.爆発しそうだけど.

 

200885()

暑い,暑い暑い! 「暑い時に暑いというな!」とわけのわからないことを言う人もいるが,暑いのを暑いと言って何が悪い! 朝目覚めた時にすでに30を超しているのは辛い.昼夜通してエアコン大活躍.

「文科相「環境」教科化へ意欲」という記事が出た.張り切るのはいいけど,1年もしないうちに解散総選挙になるのが必至なんだからあまり掻き回さないで下さいよ.従来の理科や社会を食うようなことは絶対にしないでよ.それにしてもマスコミは何が面白くてこんな情報を流すのかね??

 

200884日(月)

 昨日の「ひらめきときめきサイエンス 地層を調べてみよう!」は大成功! 参加していただいた皆様,どうぞありがとうございました。暑い中,お疲れさまでした。

 今朝,久々に大学のチームウェア(学内インターネット情報板)を見たら,先月行われた全学会議で出た意見がいくつか示されていた。以下,赤字は私のコメント。

 

(施設設備の改善関係)

1. 授業以外での教室使用の際,照明や冷暖房の使用時間延長を認めてほしい。 私もそう思う。無駄遣いにならない程度で。

2. 教室内に授業での資料残部等が多い。きれいな環境での授業実施に協力願いたい。 私もそう思う。私も時々忘れて置きっぱなしにするけど。。。

 

(授業内容等の教育関係)

1. 現場で役立つような実践的な実習を早い段階で体験できると良い。 反対。本学は大学(university)ですよ。専門学校や「教員養成所」ではない。

2. 教育現場を早期に経験することは,教員への志望意識を高めるためには意義があると思うが,実際に1年生での教育実習については,未熟な段階でもあり,子どもたちへの影響の面で心配である。 子どもたちへの影響云々を言う前に,本学はどういう人材を育成すべきかを中心に考えるべき。実践主義者を排出するのではなく,「広い教養を持ちつつ得意分野をしっかり持ち,どんな場面でも自分で考え適切な判断を下して行動できる人」を育てるのが本学の役割ではないかと私は思う。上の1の意見もそうだけど,世の中「実践」を騒ぎすぎ。

3. 大学の授業を教育実習に特化する必要はない。大学で幅広く学んだことが,教育現場に活かされる。 私もそう思う。上記のとおり。

 

(環境関係)

1. ラクビー部や生協の学生委員によるリサイクル市について,大学としてもっと協力してほしい。 特に意見なし。

2. 学内のゴミ箱について,分別種類ごとのゴミ箱がすべて設置されていない所がある。 特に意見なし。

 

(構内全面禁煙関係)

1. 喫煙者は,吸い殻のポイ捨てをしないことや歩きタバコの禁止等,マナーを守ってほしい。 私もそう思う。特に歩きタバコは絶対やめろ!

2. 喫煙場所を整備してほしい。 私もそう思う。分煙が徹底できるように。

3. 分煙を徹底すれば,全面禁煙の必要はない。大学はその対策を取ってほしい。 私もそう思う。

4. 早急に全面禁煙を実施すべき。また,現在の14ケ所の喫煙所は多すぎる。 なぜ全面禁煙? 理由は? 分煙じゃだめなの?

5. 小中学校等は,既に全面禁煙である。将来,教職に就き,教育現場に出る前に禁煙しておくべきである。 そう思わない。こういう理由で禁煙を迫るのは反対。教職を神聖化しすぎ。こういう考えが強くなるのがこわい。なお,念のため言っておくけど私は非喫煙者。就職した年にタバコをやめた。それは「大学に勤めるようになったから」ではなく,気管支に異常が出たから。異常が出なかったら禁煙しなかったと思う。今はタバコが嫌いだけど,喫煙者に「絶対禁煙!」を叫ぶつもりはない。分煙がしっかりでき,非喫煙者に害が及ばなければいいと思っている。

 

200882日(土)

「サイエンス・サマー・キャンプ」終了! 高校生諸君,楽しんでもらえたかな? 実験の様子は今日の中日新聞朝刊(西三河版)を見て。

そして明日は「きらめきときめきサイエンス」。張り切って行こう!

今夜は岡崎の花火大会。いつも矢作川でバーベキューしながら見ているが,今回は準備の時間がないので自宅バルコニーで食事しながら楽しもう。

 

2008730()

早く帰って寝たいのだが,今夜も遅くなってしまう。。。

昨日,来年度予算の概算要求基準(ceiling)にともなう運営費交付金の削減率増加(1%à3%)がほぼ決まったらしい。愛教大のような教育系炭化大,いや単科大は「氏ね」と宣告されたに等しい。教育を一体何だと思っているんだ! と憤ったところでどうしようもない。目先の対策や選挙しか見えていない「呆な政治家たちに握られている強大な権力! 加えて最近の教育叩き! メディアは「これでもか!」と世論を煽動する。まるで教育界全体が悪者にされているかのようだ。しっかり頑張っている先生がほとんどなのに。

知りたい。この国の人々はこの国の教育をどうしたいのか? 育てるのか? 滅ぼすのか? それとも,どうでもいいのか?

知りたい。この地方の人々は愛教大と教員養成をどうしたいのか? 育てるのか? 滅ぼすのか? それとも。。。

 

2008729()

これまでの経験から,教育イベントでは8割の力でも概ね満足できる成果をあげられることが分かっている。8割を9割に,9割を10割にしても,労力の割には効果があまり上がらないのである。FT年代測定では測定粒子を4粒から10粒に増やせば精度が大きく向上するが,10粒を20粒,20303050…にしても労が増えるだけで精度の大きな向上は望めない。そんなものである。それと似ている。

わかっているのだが,,,それでもイベントが近くなるとやっぱり力が入ってしまうのだな。結局,これは自己満あるいは自慰行為なのかもしれん。。。

TA諸君がよくやってくれている。かなり助かっている。

帰宅時にいつも今井美樹の歌に抱かれて眠ってしまう。。。

 

2008728()

土曜は岡崎の男川浄水場に家族で見学へ。河川水をいくら消毒しても砂を通しても,無色透明で無臭の水道水にはならないだろう,何か裏技があるに違いない,と思っていた。その裏技がやっとわかった! ヒミツ。

そして昨日(日曜)は浜松の新幹線整備工場の無料開放へ。覚悟はしていたがモーレツな暑さ! 無料なので文句は言えないが,あんなにたくさん新幹線車両があるなら1編成くらい解放してエアコン付き休憩スペースにしてもいいんじゃないの? そうすれば子どもたちはもっと喜ぶだろうし,大人も嬉しいに違いない。体育館のまるでサウナのような環境ではメシを食えないよ。。。 ただ,無料でシャトルバスを走らせたり塩熱飴を配ったりするといったところは感心できる。ドクターイエロー900系車両は初めて見た。

塩熱飴は夏の巡検でも使える! と思って調べてみたら,なんとミドリ安全であった。ヘルメット会社の飴であった。

 

2008723() <出張先にて>

都内某所の「幸楽苑」で食べたラーメン,「コレ本当に幸楽苑?」と思うほど不味かった。麺のゆで時間が短すぎるのか,それとも製麺にまずい点があるのか知らないが,非常にパサパサして硬い。カネ返せ!

「幸楽苑」は今や全国に出店するチェーン店に拡大したが,もともとは福島県のローカルなラーメンチェーンだった。こどもの頃,会津若松駅近くにあった「幸楽苑」によく連れて行ってもらった。大好きだった。当時の店内を今もよく覚えている。いつの間にか規模を拡大し岡崎にも数店あるのだが,安いし「まずくはない」ので家族でよく食べに行く。今日行った店は私の「幸楽苑」の思いを壊した。

 

2008718()

今日の期末試験をもって前期の授業は終わり。嬉しいかな悲しいかな,3年の実験がなくなったので,例年よりもラクな前期だった。ただ,これから試験とレポートの採点がある。実は授業自体よりもこっちのほうが大変。意味不明な記述,支離滅裂な文章を見続けていると目まいがする。こういう我慢はキライである。時々,常人()には思いもつかない珍答,迷答に出会い,大笑いすることがある。そんな答案には点数をあげたくなる(あげないけどね)

「蟹工船」という小林多喜二の本がある。最近売れているらしい。大学生協にも目立つところに置かれていた。私は別にプロレタリアとか共産主義とかそういう人間ではなく,単純にどういう本だろうと思って買ってみた。正直言って,読んでいてあまりいい気分はしない。文学的な価値はあるのだろうけれど。

 

2008715()

「シラバスを読もう!」というビラが共通教育棟の壁に貼ってある。2年以上の学生の多くがシラバスを見ずに,授業タイトルや単位数(講義は2単位なので人気),噂に頼って履修する授業を選んでいるのは周知の事実である。大学としては,そういう状況を改善してシラバスに基づいてきちんと授業を選んでほしいということなのだろう。教員はシラバス作成の季節になると教務担当のエライ人から「シラバスをきちんと書け!」「最低A4紙を埋めるくらい書け!」とうるさく言われる。しかし大きなエネルギーを使ってシラバスを作っても,学生は見ないのである。

そもそも「シラバス」とは何だろう? 本学,いや我が国の大学のシラバスと呼ばれるものの多くは,授業の担当教員,単位数,曜日と時間,目標,内容(半期15回または通年30回の内容予告),教科書,評価方法,その他の注意事項などを列記したようなスタイルになっている。JAS法の食品表示みたいに,内容が詳しく正確であるほど良しとする雰囲気があるようだ。しかし,いつも私はその「内容予告」に対して強い抵抗を感じる。なぜ学生に授業内容を予告しなければならないのか? そもそも授業の内容をやる前から正しく予告できるのか?

学生が内容予告を見て授業を履修する/しないを決めるのは本質的におかしいと思う。授業を受ける前から内容を理解できるはずがない。受ける前から理解できるような内容だったら,そんな授業は受けても仕方ない。予告を見て「全然わからん」「難しそう」と思って履修を避けるのではなく,だからこそ履修し,受けているうちに「だんだんわかってきたぞ」「こういうことだったのか!」となるようでなければならない。内容の詳しい予告は意味がないのである。

授業は生きモノである。あらかじめプログラムした授業をプログラム通りにこなせば,時間をオーバーすることはないし,話が脱線することもないので,一見すると「いい授業」「上手い授業」のように見えるかもしれない。しかし私はそんな授業はぜーんぜん面白くない。学生の学力や興味関心がどこにあるのかは,授業をしてみて初めてわかることが多い。シラバスを書く時点では学生に会っていないので,だいたいこんな学力・知識を持っているだろうと勝手に想像してシラバスを書くことになる。しかしそんな想像はしばしば裏切られる。悪い意味で裏切られることが多いが,たまにいい意味で裏切られることもあり,そんな時は非常に嬉しい。しかし「シラバスで内容の予告をしてあるからその通りに授業を進めます」と言って,学生の知識や興味関心を無視して勝手に進めていいのだろうか? 先に書いたように,授業の到達目標に学生が最終的に達せれば,その授業は成功なのである。到達目標は高いほどよい。成功に至るまでのプロセスは,教師がその時々で状況に合わせて考えればよい。それができるのが「いい教師」だと私は思う。話が脱線するのも悪くないし,そういう話のほうが学生の記憶に残るというものである。

地質学では巡検の授業があるが,巡検ほど教師の力量が問われる授業はないと私は思う。野外を歩いていると,それまで気付かなかった地質学的な事実に偶然気づくことがある。そんな時に,その場でよく観察し,よく考え,プロの思考プロセスを学生に示すことができれば,それは素晴らしい授業である。「あらかじめプログラムされていなかった」から,そこで気付いた事実は「見なかったフリ」をして,プログラム通りに観察をこなすこともできるが,そんなのはぜーんぜん面白くない。教師があーだこーだとブツブツ言いながら頭をフルに使って考えている姿を学生に見せる。これほどインパクトのある教育はないじゃないか。 ---と書きながら,今の学生の気質は違うよなー,と実は思っている。。。

学生には「この授業を修得するとこういう知識や技術が身につくと期待されますよ」「そのために,一応こんな流れを考えていますよ(大雑把な内容の予告)」といった程度のことを伝えればそれでいい。15回あるいは30回を通して,最終的にここまで到達したいという目標をしっかり示しておけばそれでいい。親切心で学生にサービスする精神は一概に悪いとは言えないが,度を超すと学生の消費者意識を増長させる結果になりかねない。

 

2008710()

古地磁気層序論文をサブミット! 今月はこれで2つ目! もう1つ行きたい! このまま研究のことだけを考えていたい!

明日はiPhone発売日! 欲しい!!!

 

200878()

私は自分で云うのもヘンだけどモノ持ちがよく,普段モノをあまり欲しいと思わない.しかし今月11日に発売となるiPhoneは別.これはいい! ケータイへのこだわりはこれまでまったくなかったが,このiPhoneは絶対,絶対に欲しい! これは私のために誕生したモデルである().すごいぞアップル.

 

200877()

夏休みに予定していた学部3年向けの野外実習(合宿巡検),受講者ゼロで今年はたたむことになった.昨年まで行っていた紀州巡検も授業負担の都合で廃止となり,これで今夏はなんと巡検が1つだけ(2年生の鳳来巡検).今年の3年生は私のフィールドを一度も受けることなく地学の卒業を目指して進むことになる.

負担が大幅に軽減されることになり,それはすごく嬉しいのだが,「とうとうここまできたか」という悲しい思いが強い.ここ数年,巡検受講者は確実に減ってきていた.特に去年からひどくなった.地球環境科学領域だった頃は学科のほぼ全員(1520名くらい)が受講し,全員で合宿して酒飲みながらワイワイ楽しくやっていた.56年前までは,キャップ制のため単位を取得できなくても「経験したい」「面白そう」ということで参加した学生が必ずいた.今となっては夢のような話である.どうしてこんな状況になってしまったのだろう? 他の教員の日帰り巡検には多数参加しているという噂なので,合宿に対して拒否感を持っているのか? 遠くに出かける(=カネがかかる)ことがイヤなのか? たった1単位だから苦労するのはバカらしいと思っているのか? それとも私を嫌っているのか...?

地質を知らない,あるいは地質が苦手な地学卒業生が量産される.ひどい事態だが,実現可能な解決策は思いつかない.

 

200874()

昨夜は非常にムシムシして,今季初めて自宅のエアコンを使った.はじめ窓を開けて風を入れていたが,リビングの床がしっとり湿るほどであった.チークは木材の中で伸縮が比較的少ないほうだと思うが,それでも昨夜は歩くとあちこちでミシッ,ミシッときしみ音が出た.湿気を吸収して伸びたのだと思う.きちんと呼吸している.

今日は2345限が授業.それを思うと朝から気分がブルーなのだが,学生の前ではそんな気分を表してはいけない.学生は非常に敏感だ.早い人は授業開始後10秒でその日の教師の様子をだいたい察知する.教師もブルーで学生も気分が乗らなかったら,非常に長くて辛い90分になってしまう.教師は芸人のようなもので,学生の前では努めて明るく振舞わなければならないのである.学生を盛り上げるのが教師の仕事...とは言うものの,実際はそう簡単なことではない.

(追記)

午前中の授ニおわり.寝不足がたたってフラフラ.午後もつか?

 

200873()

今日は年に1回の定期健康診断の日.胸部X線撮影,身長,体重,視力,血圧などの測定,尿検査,そして医師による診察があった.腸の関係で二ヶ月に一度は血液検査や血圧測定をしている.なので私にとってこの健康診断のポイントはX線撮影.かなりガタがきていそうな撮影車だった.あんなので大丈夫なのだろうか?

村上龍の「半島を出よ」を読んでいる.例によって通勤中の読書なのでなかなか進まない.

 

200872()

岩脈論文をサブミット! 電子投稿のあの「ボタン」を押す瞬間のドキドキがたまらない.

今度は古地磁気層序ろんぶんー!@と行きたいところだが,それよりも先に夏休み行事の準備をしなければならない.5つも6つも抱えているので,どれがどれだか混乱気味.アシスタント諸君に頑張ってもらうしかない.

最近気がついたのだが,朝の通勤時の電車が混んでいる.愛環も名鉄も以前は余裕で座れたのだが今はムリ.ガソリン値上げでマイカー通勤がきつくなり,電車に流れてきたのか?

 

2008630()

今回の旅のファイナルイベントは今井美樹ライブ@JCBホール。水道橋の駅を出てすぐ。最近できたハコでピカピカである。チケットは窓口引き換えだったので,席はあまり期待していなかった。2階でも3階でもいいや,むしろその方が後ろを気にしないで大暴れ()できるし,と思いながらチケットを受け取ると,そこには「アリーナ」の文字が!! 多分これで私は今年の運を使い果たした,と思った()

このハコは,コンサートホールというより大きなライuハウスと言ったほうがいいかもしれない。ステージが近い! アリーナ最後列だったが,それでも彼女まで20mくらい。表情までよく見える。後ろを気にすることがない。デカイので立つと後ろに迷惑かな,と思ってしまうのよ。ある意味最高の席だった。

本当に素晴らしいライブ。。。 時間があっという間に過ぎた。途中のバンドメンバー紹介MCはすごく丁寧で,こないだの芸術劇場の時よりも長かった。終盤の「愛の詩」では,ステージの美しさと川江オーロラ美奈子さんの神秘的な声のハーモニーもあって,感動のあまりちょっと涙腺が緩んだ。「音楽を心から愛し」「音楽とともに生きてゆく」という彼女の言葉は,とても清らかで,力があり,本当に心から出てきた言葉だ。。。 と思った。

彼女は何度も「ありがとう」と言った。こちらこそ,感動をどうもありがとう。最後の最後はオールスタンディング。みんな同じ気持ちだったに違いない。幸せな気分で帰りの新幹線の中でウトウトした。

 

2008627()  <出張先にて>

夕方,高速バスで移動。約5時間の旅。昨夜飲みすぎて眠かったので,乗車後すぐ爆睡。関越トンネルの手前で起きて,DVDを観た。バスの中で一人ノリノリになる。ちょっとヒンシュク(苦笑)

最近胃腸の調子がいいので,飲み会でつい飲み過ぎてしまう。昨夜もいい気になって飲んでしまい,宿に帰ろうとして地下鉄に飛び乗ったのはいいのだが,ふと起きたら浅草にいた。。。 前回も同じことをやった。この調子だと次もやりそうなので,次はシートに座らないようにする。

 

2008625()  <出張先にて>

夜の渋谷は昼間のように明るい。

夜の渋谷の街を歩いているのは20代や30代前半と思われる若者がほとんど。HMVDVDを買って,しばらく気分よく歩いていたら,自分が高齢者の部類に属するらしいことに気づいた。気持ちは誰よりも若いのだけれど。

 

2008624() <出張先にて>

東京に出張するときには高速バスを利用することが多い。東名本宿で乗車し(このバス停は名鉄本宿駅に隣接していて便利!),約4時間で霞ヶ関に着く。4時間を「長い」と感じるかどうかは人それぞれ。4時間もあれば読書に集中できるし,好きなDVDを観ることもできる。こういう時間は私にとってすごく大切。新幹線だと1時間40分で行けるが,飽きた。

今日は今井美樹のDVDOne Night at the Chapel」を観た。最近ここで紹介した「Live at Blue Note Tokyo」の中に今井美樹と倉田信雄とのロング対談が収録されているのだが,その中で教会ライヴについて触れており,とても気になり,速攻で買ってしまった。

7年。。。 One Night at…2001年なのだが,何と言うか,歌声の艶や表情,そして言葉ではうまく表せないが全身から醸し出される雰囲気(オーラという?)がやはり現在とはだいぶ違うと感じた。もちろん上手だし魅力に溢れている。しかし,妊娠,出産,子育て,悩み,ヴォイストレーニング,,,そういうことを経験したためなのだろうか,この7年間で彼女は大きく変わったのではなかろうか。時間はこうも人間を変えてくれる。もちろんいい意味で。この発見に嬉しくなり,今度はBlue Note…を観た。何度観ても素晴らしい。今度のJCBホールが楽しみだな〜と思って観ていたら,あっという間に東京に着いた。

仙台でD2だったときに「PRIDE」がヒットした。あれはよく覚えている。とても好きな曲で,カラオケに行くと必ず歌った。声が出ないことをわかっていたが歌わずにいられなかった()。あの頃の今井美樹はどうだったかな? よく覚えていない。もっと昔の映像も見てみたくなった。

もうひとつ。倉田信雄は絵になる男だ。めちゃくちゃカッコいい。やはり,絵になる人のまわりには絵になる人が集まることになっているのか?

明日も元気に仕事!

 

2008623()

家庭菜園で育てているナスとピーマン,しし唐がピンチ! アブラムシである。

先月からアブラムシが出て,その数は日増しに増え,とうとう小さな葉や花がアブラムシで見えなくなるくらいにまでなってしまった。農薬を使いたくなかったので,檜エキスの入った活力剤()のようなスプレーをかけていたが,まったく効果がなく,指で物理的に駆除してもその効果はきわめて限定的で,とうとう農薬に手を出した。今朝はじめて農薬をスプレー。これで無農薬栽培からオサラバした格好だが,今日帰ってからどうなっているか,恐ろしくもあり楽しみでもある。

農薬なしで野菜を育てる困難を実感している。

農薬スプレー中に噴気を少し吸ってしまい,今日は少し頭が痛い。

 

2008620()

789月の予定表を整理していたら,気持ち悪くなった。昨年もハードで夏休み後半は息切れしたが,今年の仕事量は昨年の1.5倍くらい。。。

岩脈論文は今日中に何とか仕上げて,少し寝かせ,月末くらいに投稿したい。次は古地磁気層序論文。

 

(追記)

夏休みに,主に小学56年生を対象とした次のような学習会を開きます(中高生も参加可能)。大型バスに乗って地層観察に出かけます。昼食やおやつも出ます。なんと参加費無料! 太っ腹でしょ。日本学術振興会から経費が出るからです。プログラムの詳細についてはここを見て下さいね。多数の参加をお待ちしております。楽しいですよ!

 

「地層を調べてみよう! 〜地域の成り立ちを野外観察から探る〜」

【開催日】 83() 9時〜17時。

【内容】 2000万年前の東海地方のようすを探る地学の旅。知多半島で地形と地層の観察,化石探しを行う。大学院生との実験,昼食,クッキータイム,「未来地質学博士号」授与も。

【講師】 愛知教育大学准教授 星 博幸。

【参加費】 無料。

【募集対象】 小学56年生(中学生・高校生も可)。小学生は保護者または学校関係者の同伴要。

【募集人数】 40名。

【内容に関する問合せ】 私宛にメールを送って下さい。hoshi (at) auecc.aichi-edu.ac.jpです。(at)は@です。

【星の思い】 子どもたちが自然に触れる機会が激減しています。自然に触れ,自然をよく観察し,そこに隠されている不思議を自ら見出すことが,自然科学の根底にあります。この取り組みではその点を強く意識し,子どもたちに自然観察,特に地層と環境について興味を持ってもらいたいと思っています。そして,私たちが暮らす土地とその成り立ちに興味を持ってほしいと思っています。

 

2008618()

今井美樹のBlue Note TokyoライブDVDは本当に素晴らしい! ジャズのテイストが加わった曲たちはすごく新鮮で,「えっ,あの曲がこんなふうに!」というサプライズも。どこまでも艶やかで一切の澱みもない歌声。あまりの感動に身が固まった。こないだのコンサートで本人も言っていたが,心から楽しんで音楽をしていることがビンビン伝わってくる。

月末のツアーファイナル@JCBホールが本当に楽しみである。

昼間は論文書きに集中し,夜は家族と過ごし,子どもが寝てからは今井美樹の歌声に包まれる。できることならばこの充実した生活をずっと続けたい。。。

 

2008616()

昨夜名古屋で行われた今井美樹のコンサートに嫁さんと一緒に行ってきた。すばらしい歌と演奏に感動! 拍手しすぎて掌が痛い。限定販売のDVDもしっかり買ってきた。まだ余韻が残っている。美しいステージだった。

コンサートのあった愛知県芸術劇場大ホールには初めて行ったのだが,すばらしいホールであった。馬蹄形で(円形に近い?),客席が何と5階まであり,見通しが良い。あんなステージで歌ったら本当に気持ちいいだろう。。。

今月末に東京でツアーファイナル,というか追加公演がある。その時期ちょうど仕事で東京方面に行くことになっている。今朝,ダメもとでチケット購入を試みたら,買えた!! このホールはステージと観客席が近いようなので,非常に楽しみである。

 

2008615()

岩手・宮城内陸地震。現在,賢明な救助・捜索活動が行われている。できるだけ多くの人命が救われることを祈っている。

地すべりがひどい。特に大規模な地すべりが起こった荒砥沢ダム上流部は,空中写真を見ると過去に何度か地すべりが起こったことが判読できる。それにしても規模が大きい。

この地震の地質的,地球物理的な意味を探るために,今後たくさんの研究が行われるであろう。私も東北日本の地質学を研究する端くれであるから,何らかの形で知識の蓄積に貢献したいと思っている。

 

2008613()

今月は比較的自分の研究時間を確保できている。久々に論文書きに集中できる。論文書いていて気がつくといつの間にか夕方になっていた。。。という日々が,やっぱりいい。

ある文書をスキャナーで読み取りOCRを試みた。忙しかったのでバタバタと作業して済まそうとしていた。メールを送信しようと思って送信ボタンを押す直前,何か違和感を感じた。念のため文書を見たところ,

「北海道犬学出版会」

「京都犬学学術出版会」

「目本産哺乳類」

よくあることだが,もう少し頭がよくならないものかね。

今度は,本を注文しようとして本やタウンで検索。鉄道関係の書籍情報をチェックしていたら,

「発射と加速」

笑った。違うだろ!

 

2008514()

「放課は子どもたちと一緒によく遊び

「放課時の遊びなどが

「これは放課にやっておくと

愛知県で育った人は,多分こういう表現にまったく違和感を覚えないのだろう。「何がおかしい?」とさえ思うかもしれない。私のように県外で育った人間にとってはとても奇妙な表現であり,これには10年住んでもなかなか慣れることができない。ちなみに「放課」というのは授業と授業の間の「休み時間」のことで愛知県の方言である。「放課後」という言葉もあまり使わないらしい(何と言っているのだろう?)

「休み時間になったら研究室に来て」と学生に言ったことがある。そのとき学生はポカーンとしていた。いま思うと,あの学生はこういう表現にほとんど接したことがなく,瞬時には意味がわからなかったのだろう。

地域の学校教育の大きさを改めて感じる。

先日ヒカル君が「放課にね,校庭でね」というようなことを何のぎこちなさもなく,普通に口にした。衝撃だった。

 

2008512()

ベランダ菜園を始めた.と言ってもプランター3つでミニトマト,ナス,しし唐,ピーマンを栽培しているだけである.腐葉土と赤玉土,それに肥料を混ぜて用土を作る.それをプランターに入れ,水分を与えて,あとは苗を植えるだけ.きわめて簡単.毎日の水あげはヒカルとイツキの仕事にした.枯れないように,愛情いっぱい注いで育てよう()

地層や岩石をガンガン叩くのが仕事であるが,いわゆる「土(土壌)」をいじって植物を育てるのは何十年ぶりだろうか.ド素人である.

 

200859()

「坂の上の雲」は6巻まで進んだ.何だか日露戦争物語のような叙述がずっと続いており,正岡子規の頃の稿とは大きく変わっているが,日露戦争の特にロシア側の背景が面白い.

通勤途中に読んでいるのだが,どうも最近,夕方のバスの中で激烈に眠くなる日が続いている.朝,目が覚めたときも,決して気持ちがいいとは言えない.睡眠時間が少ないわけではないので,睡眠の質に問題があるか,または体のどこかで変調が生じているか,のどちらかか? 睡眠時無呼吸? 寝ている自分を録画してみようか.

 

200852()

地質学雑誌の最新号は地学教育特集号である。小中高の現場における地学教育,特に地質学関係の授業の実態が詳しく述べられている。

地層や岩石,流れる水のはたらきといった学習において野外での観察体験が不可欠であることは今さら論じるまでもない。しかし,それでは学校現場できちんとそういう授業ができているかというと,惨憺たる現実がある。教師はいろいろな言い訳をする。近くに露頭がない,交通手段がない,学年末の単元なので時間のやりくりが難しい,地方によっては雪に閉ざされ実習ができない,など。最近ではそんな野外観察は必要でないという教師も出現しているという。

確かに都市部では近くに露頭がない。魚のいない沼で魚を釣れと言われても困るように,困難な問題であることは確かだ。ないものはスキップするしかない,とりあえず高校受験で必要な知識だけを覚えさせよう,という教師が出てもおかしくない。しかし,そんな教育を続けていたら,国民の地学離れがますます進行する。この国の繁栄のためには地学の知識とそれを生かした知恵が必要である。このままでは教育がこの国を滅ぼす。

古くからの問題ではある。霧がすっと引くような解決策がなかなかないこともわかっている。

私にできることはなんだろうか。

 

2008428()

学生は教室で板書されたことをノートに記すことは慣れている。当然である。一方,フィールドで観察したことや教師が口頭で説明したことをメモに記すことは不慣れである。今までそういうことをほとんどしたことがないので,これも当然である。しかし,後者がうまくできないと,レポートが書けないのだな。

 

2008422()

司馬遼太郎の「坂の上の雲」。通勤中に読んでいるのでなかなか進まないが,明治期の何人かの軍人や政治家がとても痛快で,通勤が楽しい。今日はこれから東京だが,じっくり読みたいので高速バスにした。

 

2008418()

2年ぶりに1年生対象の「自然科学入門身のまわりの地球環境科学」を講義している。やはり新入生は目が違う。自然とこちらも気合が入る。気合が入りすぎ,しかも今日は授業を2回もやチたので(2限目と5限目),もうフラフラである。さすがに学生諸君も5限の終了間際には頭がパンク状態だったようだ。

来週のこの授業,私の出張のため休講で,その埋め合わせの意味で今日は5限をやった。5月にも一度,5限をやる予定。

 

2008412()

吉村昭(故人)の『関東大震災』。有名な著作だが,恥ずかしながら今日まで読んだことがなかった。あまりにも生々しい描写で気持ち悪くなるところもあったが,特に究極的な状況に置かれたときの人間の心理や行動が興味深く,一気に読んでしまった。

自然災害を考えるとき,自然科学的な知識が大切であることは言うまでもない。それと同等に私たち人間の心理について理解を深めておくことも大切なのだということを再認識した。

 

2008411()

宇宙飛行士候補の募集が出ている。ここ

宇宙遊泳にたいへん興味がある。アポロ計画とその前身のジェミニ計画の時に行われた宇宙遊泳の写真を『フル・ムーン』で見て,とてもかっこよく,それ以来自分もしてみたいと思うようになった。

募集要件の多くはクリアすると思うが,問題は「円滑な意思の疎通が図れる英語能力を有すること」という条件である。「円滑な」か。。。 「ギクシャクしてでも何とか」ではダメか()

 

2008410()

今日,長男の入学式があった。記念撮影では児童・保護者全員が入ったが,男親が母親とほぼ同数いたことが印象的である。先日行われた次男の入園式でもそうだったが,近年は男親の参加がごく普通になった。私自身が小学校に入学したときの記念写真をよく覚えているが,その当時は男親の参加は非常に少数だった。私の父親も参加していなかった。時代は大きく変わった。もちろん,この点についてはいい方向に変わっているのだと思う。

 

200849()

いい気分で新年度に入ることができた。相変わらず雑用が多く,論文を時間がほとんど取れない状況だが,この年度始めのバタバタもあと少しすれば落ち着くだろう。前期は幸い授業が少ない。というか,強引に集中形式にしてしまったのだが,とにかく論文書くなら前期である。大きな論文にしようと思って書くのに苦悩していたネタも,あまりに時間が経過しすぎると腐ってしまう。なので,細切れでも,日本語でも,ドメスティックジャーナルでも何でもいいので,とにかく出さなければならない。ある意味,吹っ切れた。

6月に今井美樹のコンサートがある。楽しみである。最近髪をばっさり切って,感じががらりと変わった。

 

2008226()

少し前の中日新聞「発言」欄(2/16)に加藤幹敏編集局長が書いた「お母さん!」という随筆が出ていた。思わず涙をこぼしてしまった。中日のウェブサイトでも見られるので興味のある人は検索してみて。

年度末のこの時期になると,中日のこの欄には感動的な随筆が出る。何年か前にも当時編集局長であった小出宣昭氏による「悩める人々への銘」の紹介が出て,ある種の衝撃を受けた。今でもよく覚えている。

 

2008123()

就寝前の今井美樹がいい。

何のことかさっぱりわからないと思うし,誤解を招くかもしれないので,少し説明すると,「寝る前のひとときに,疲れた体(と心?)のクールダウンの意味を込めて,部屋の照明を少し落として,チーズと赤ワインを口にしながら,今井美樹のライブのDVDを観る」ということ。

チーズと赤ワインと言っても,生協で売ってるフツーの安物だけどね()

今井美樹は前からいい歌い手だと思っていたが,正月にBS-hで放映されたライブを見て,はまった。あの伸びのある声,歌唱力,表現力は,もう神の領域である。

 

2008122()

私のマグネ実験室で使っている米国Schonstedt社製の交流消磁装置。このタンブラーが昨年ぶっ壊れて(私が力任せに破壊した),夏原さんに修理をお願いしていた。そして今日,タンブラーが戻ってきた。今日の夕方に動作を確認してみるつもり。

さすが職人である。いつも,いいものを作ってくださる。いいものは美しいのである。

私の交流消磁装置は,これでSchonstedt本来のパーツはコイルだけになってしまった()。コントローラーとアンプは夏原さんが改造したものである。ARMも夏原製。実は熱消磁もコントローラーが夏原さん作。スピナーも夏原製。もう,ほとんど夏原技研製。

ウチだけでなく,多くのマグネ研究者がこの人の作った装置を使っている。この人が日本の古地磁気学を支えていると言っても過言ではない。

 

2008118()

明日の検査のため,今日はサンケンクリンMOのお世話になっている。お腹がすいて仕方がない。

今夜は寝られなくなる。今日は早く帰ろう。

 

2008116()

また「サンケンクリンMO(zakki 20061128日参照)のお世話になることになった 

イヤなのである。逃げたい。

 

2008115()

不定期に出している通信「ほしけん」の最新号はこちら

今年度の卒論テーマの1つに東濃地方の古地磁気学の研究がある。発案当初は測定にそれほど困難を予想していなかったが,いざやってみると玄人好み?というか何というか,簡単には解釈できないヘンな消磁結果が出た。NRMの段階消磁だけではよくわからないので,IRM獲得カーブ,composite IRMの熱消磁,TRMの熱消磁など,いろいろやっている。ほぼわかったつもりになっているが,それでも何かモヤのような,すっきりしない感じが残っている。やはり磁気測定だけでは限界があるようである。岩石学の手法も入れないといけないのだろう。

卒論研究なのだが,ほとんど私の趣味的な作業になってしまっている。本当はマズイのだろう(Nよ,許せ)

モノを扱っているのだから,やはりモノをしっかり観ないといけない。古地磁気を担う磁性体を論じる場合は,磁気測定データを出すだけでなく磁性体を直接観察する努力をすることが大事なのだろう。わかってはいるのだが,きちんと観ることは容易なことではない。